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転生とらぶる
ペルソナ3
1951話
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「どうやら分かって貰えたようだな。……同じ理由で、他の面々も全員駄目だ。行くぞ、コロマル」
「わん!」

 俺の言葉に、コロマルはペルソナを消してこっちに近づいてくる。
 ……俺の場合はペルソナ使いじゃないせいか、シャドウに侮られているのか、普通に攻撃してくるんだよな。
 まぁ、おかげでゆかりに言ったように、シャドウに逃げられる……といった事はないのだが。
 そうして、俺とコロマルは皆が見てる前で影に沈んでいくのだった。





「ワオオオオン!」

 タルタロスの2階。
 そこで現れた複数の臆病のマーヤを相手に、コロマルは鳴き声を上げてケルベロスを召喚する。
 召喚されたケルベロスは即座に臆病のマーヤに襲い掛かり、鋭い爪となっている前足であっさりと臆病のマーヤ数匹を倒す。
 長鳴神社では、それこそコロマルが死ぬ覚悟で戦ってようやく互角に近い相手だったのだが、ケルベロスを召喚出来る今となっては、もはや最弱のシャドウはその通称通り、最弱のシャドウでしかない。

「ワオオオオオン!」

 再び鳴き声を上げるコロマル。
 同時に、大きな炎がケルベロスの前に生み出され……それにより、1匹の臆病のマーヤが燃やしつくされる。
 ……うん、どうやら順平が言っていたケルベロスが炎を使うって情報は間違っていなかったらしい。
 しかも、今のは多分……本当に多分だが、アギラオ。
 魔法名を口に出さなくてもしっかりと魔法は使えるのか。
 その事が少し驚きだったが……考えてみれば、ある意味これも当然の結果ではあるのだろうと、半ば無理矢理自分を納得させる。
 そうして、ケルベロスは臆病のマーヤを始めとして、様々なシャドウを相手に、一騎当千の力を見せつけるのだった。
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