第七十二話 原始人と一緒
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てしまうオフレッサー、普段あまり見ない姿である。
「そうじゃ、オフレッサー、聞くところによると、
そちは相当な腕前でハンティングをするそうじゃな」
「自慢するほどのものではございません」
「どうじゃ、今度そちの家に招待してくれぬか?」
「小官の家でございますか、恐れ多いことでございます。
とてもとても殿下をご招待できるような家ではございません」
「よいよい、わらわは、オフレッサーそちが気に入ったのじゃ、
それともわらわが家に行くのはいやなのか?」
「滅相もございません」
「では決まりじゃ、オフレッサー、
そなたが仕留めた剥製を沢山見せてたもれ」
「御意」
「オフレッサーよ、これを賜する」
テレーゼ皇女がゴソゴソとポシェットから万年筆を出して渡してきた。
「殿下これは?」
「うむわらわの使っている筆じゃ、
副総監となれば書類も多かろう、
そちに合うかどうかは判らんが使ってたもれ」
オフレッサーにしては望外な贈り物である、
彼は大変感動しお礼を述べた。
「皇女殿下におかれましては、誠にありがたく存じます」
「よいよい」
「オフレッサーの家に行くのが今から楽しみじゃ」
そうしてその日の閲兵は無事終わった。
皇帝陛下と皇女殿下の車列を見送る装甲擲弾兵達は、
緊張から解放された感覚よりも、
皇帝陛下と皇女殿下からのお優しいお言葉や激励を思い出し、
益々精進しようと考えているのであった。
更に皇帝陛下と皇女殿下から下賜された、
酒類で今夜は宴会が許されたので、
そのことも士気を挙げる要因の一つとも成っていた。
「皇帝陛下万歳」
「皇女殿下万歳」
車列が見えなくなるまで歓声は続いたのである。
装甲擲弾兵総監ライムバッハー上級大将は、
緊張からか椅子に座ったままグッタリしている。
もう今日は仕事は、お仕舞いであろう。
副総監オフレッサー大将は、
皇女殿下より賜された万年筆を見ながら。
俺の手には小さいなと思いつつ、
あの愛らしい姿を思い出して益々の忠誠を尽くそうと思うのであった。
■オーディン ノイエ・サンスーシ テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
今日は装甲擲弾兵の閲兵に行っ来ましたが、
みんな訓練に頑張ってくれてます。
お嬢様のような口調で話すのも疲れましたが、
オフレッサーとも知り合えて、
無理を言って、お家へ遊びに行ける事になりました。
OVAで見ると剥製とか刀とか一杯有るから楽しみですね。
日本刀も有るか知れないし、
古式銃も持っているようですからいいですね。
しかし大きかったです。流石石器時代の勇者。
2万年ばかり遅れて生まれてきた原始人ですね。
けど、ストレートで優しい人ですよ
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