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提督はBarにいる。
時期外れの餅リメイクレシピ特集・その1
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よなぁ、こいつら。

「焦らなくても、餅は逃げやしねぇよ」

 そんな姿に苦笑しつつも、ハイボールを準備する俺と早霜。ビールが良いかとも思ったんだが、前にビールの苦味が苦手だと言っていたのを思い出したからだ。

「だってぇ、美味しいんだもん!」

 プクッと頬を膨らませて拗ねているのは照月。照月は濃い目の味が好みなのか、おかかに青海苔、ソースとマヨネーズをかけてお好み焼き風に味付けをして頬張っている。

「それに、熱い内に食べろと言ったのは提督、お前じゃないか」

 おろしポン酢を絡ませて食べていた初月の反論だ。涼月は頷きながらもハイボールをゴクゴクやっている。最近着任した割にはイケる口らしく、自分の口に合う酒を模索中だとか。

「いやまぁ、そりゃそうなんだがよ」

 食い飽きた、と言ってた奴等があんな欠食児童みたいに食い付くとは思わねぇよ。





「……にしても、今年はかなり餅が余ってたんだな」

 少しでも余っている餅の消費に貢献してやろうと、餅は照月達にコッソリ持ってこさせた物を使っている。が、まだまだ十分過ぎる量が残っている……キロ単位であるんじゃねぇのかコレ。

「あ〜……提督が撞いた奴の他にも、海外組の人達が『餅つきしたい!』って騒いで大量に撞いたって聞いたよ?」

「あ、そうなのか。全然そんな話聞いてないぞ?」

「年末年始は忙しそうだったからな、提督。心配かけまいと金剛さんが気を遣ったんじゃないか?」

 まぁ、そんなトコだろう。とりあえずその話は置いといて、次の料理に移るとしよう。




《材料2つで簡単調理!餅の肉巻き》※分量1人前

・切り餅:2個

・豚バラ肉4枚〜適量

・砂糖:小さじ1

・醤油:小さじ1

・酒:小さじ1


 お次は簡単に出来てアレンジもしやすく、しかも美味いお手軽レシピ。餅を縦半分に切り、豚バラ肉を巻いて焼く。

肉に火が通り、餅が柔らかくなってきたら砂糖をフライパンに直接入れて溶かす。砂糖が溶けたら醤油と酒を入れて蓋をして蒸し焼きに。

 水分が飛んでバチバチという音からジュウジュウという音に変化したら、蓋を取ってフライパンに残ったタレと絡める。皿に盛り、お好みで刻んだネギなんかを散らせば完成だ。
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