第2話 半人半妖の庭師の憂鬱
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に頑張って揚げてくれたカツ、とっても美味しいわぁ。さすが私の妖夢ねぇ〜」
そのまま私の頭をよしよしして……
※妖夢脳内の幽々子シュミレーション
「えへ、えへへ……」
「そろそろ本格的にきもいわよ……」
妖夢には妄想癖があるようだ。
結局そのまま献立は揚げ物に決まった。
霊夢と別れた後、妖夢は再び市場を歩き始めた。
(肉、野菜に油、魚介も買ったし…)
(あ、そういえば今日は四季様がいらっしゃるからお茶菓子も買わなくては…)
「ごめんくださ〜い」
訪ねたのは行きつけの団子屋である。ここは幽々子も自分も好きな和菓子屋で、客人を招く際にはいつもここを贔屓にしていた。
と、その店の入り口にある休憩スペースで妖夢が見たのは…。
赤髪をトンボでツインテにした赤目の死神、小野塚小町がくつろぎながら団子を食べている姿であった。
(うわ、これ思いっきり事案じゃねぇか…)
よりによって客人として迎える人の部下が、白昼堂々、おそらく仕事をサボっている現場に遭遇してしまったのである。
(ここは知らんぷりをしてやりすごs…)
「おぅ、妖夢じゃねぇか。久しぶり」
(この人自分から地雷踏み抜いたァァァァ)
「お、お久しぶりです…」
「いや〜暑くて参っちゃったね。こういう日は団子食って昼寝に限る」
「お休みですか?」
「いや、サボりだぜ。どうせバレないバレないw」
(思いっきり言質が取れてしまったァァァァ)
「妖夢は何しに来たんだ?」
「あ、四k…。いや、客人用のお茶菓子を買いに来たんです」
「ほぅ〜そりゃ大層なこった」
(客人ってあなたの上司なんだけどね…)
妖夢は面倒ごとに発展するのを嫌って、詳細を隠したまま水餅を4つ買った。
帰り際、
「ここでサボってたこと、あたいと妖夢の内緒だぜ?」
「は、はぁ…」
(この後四季様に会うなんて絶対言えない…)
閻魔は見ている、というのは本当なのだなと実感した妖夢であった。
(これからは善行を心がけようかな…)
妖夢は苦笑しながら帰途についた。
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