第三章
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「お茶でも飲みながらね」
「お話をですか」
「しない?」
「晴香ちゃんも一緒なんだ」
「はい」
晴香は佳彦にすぐに答えた。
「ちょっと私もお話したくて」
「何かな」
「まあ最近の君の体調のことよ」
恵子は佳彦に単刀直入に言った。
「最近疲れてるでしょ」
「寝不足です」
「やっぱりね、そのことで聞きたいから」
だからだとだ、恵子は佳彦に言った。
「ちょっとお話しましょう」
「信じてもらえたらいいですが」
「信じて?」
「まあお話は。これからマクドにでも入って」
「私達お昼マクドでしたから別のお店にしましょう」
晴香はマクドナルドでと言った佳彦にすぐに言った。
「そうしましょう」
「じゃあスタバかな」
「そこに入ってですね」
「お話をってことで」
佳彦は疲れているのが明らかな顔で応えた、そうしてだった。
三人は道頓堀の方にあるスターバックスに入った、そこでそれぞれコーヒーを注文して話に入った。佳彦はすぐに二人に言った。
「実は最近僕の部屋、マンションの七階の窓に毎晩女の人が出て来て僕を見て笑ってきてそれが気になって」
「寝られないの」
「そうなんですか」
「こんな話信じられないですよね」
とてもとだ、佳彦は自分の左に座る二人に話した。三人は今カウンターにいる。
「とても」
「信じられるわよ」
「私もです」
二人は佳彦に即座にこう答えた。
「それ妖怪か幽霊ですよね」
「絶対にそうね」
「信じてくれるんですか」
佳彦は二人のあっさりとした返事に驚いて言い返した。
「まさか」
「まさかも何もね」
「私達の通っていた学園のこと考えますと」
恵子と晴香は佳彦にすぐに言葉を返した。
「八条学園怪談の話凄く多かったじゃないですか」
「それこそ百はあったでしょ」
「グループの進出先のあちこちで妖怪や幽霊のお話があって」
「それじゃあね」
「先輩のそのお話もです」
「信じられますよ」
二人は佳彦に平然とした顔で言うのだった。
「そうしたお話も」
「ごく普通に」
「そうなんですね」
「ええ、それで毎晩女の人が窓に出て来てなのね」
「僕を見て笑ってきて窓から覗いてくるんで」
そうしてくるからだというのだ。
「それが気になって毎晩中々寝られなくて」
「寝不足で体調悪いのね」
「はい」
その通りだとだ、佳彦は恵子に答えた。
「そうなんです」
「それでお仕事にも影響してるのね」
「すいません」
「謝る必要はないわよ」
恵子は佳彦にそれはいいとした。
「別にね、けれど原因はわかったから」
「僕が疲れているそれは」
「よかったわ、それでね」
「それで、ですか」
「この問題はすぐに解決するわよ」
「すぐにですか」
「原因はわか
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