第一章
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い時と違って」
つまり元気な時とだ。
「普段は考えられないミスをして」
「貴女も大変でしょ」
「先輩が調子がいいと私がいつも助けてもらうんです」
「けれど調子が悪いとね」
「全く正反対になります」
晴香の方が助ける事態になるというのだ。
「それで今もです」
「そうよね、彼の調子が悪いと」
「事務の方もですね」
二人は事務だ、佳彦はその事務課でのホープとされているのだ。ただし調子がいい時限定というのは二人の会話に今はっきりと出ていることだ。
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