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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第17話
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るよ。リィンの出世や婚約は色々な意味でも驚いたけど、一番驚いたのはリィンがステラの気持ちにようやく気づいた事かな?」

「え”。その口ぶりだとフランツ達もステラの気持ちについて気づいていたのか……?」

フランツを祝福したリィンだったが、フランツの口から出た予想外の話に表情を引き攣らせてフランツに訊ねた。

「クク、むしろ訓練兵時代お前の同期や俺やカイルのようにお前達を指導する騎士達、それにセシリア将軍も全員気づいていて、気づいていないのは当の本人のお前だけだぜ?ステラのお前に向ける気持ちはアメリアよりもわかりやすかったしな。」

「ええっ!?」

「……そんなにわかりやすかったなんて、初めて知りました。」

「ア、アハハ………」

からかいの表情をしているフォルデの指摘にリィンが驚いている中ステラは疲れた表情で溜息を吐き、セレーネは苦笑し、その様子を見守っていたユウナ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

(ねえねえ、アルティナ。もしかしてリィン教官って、恋愛に関してとんでもない鈍感なの……?)

(もしかしなくてもその通りです。しかも、とんでもないどころか”致命的”と言ってもおかしくないかと。実際そのお陰で、アルフィン様や1年半前の内戦でリィン教官との関係が親密になった事で婚約関係になった旧Z組の女性―――アリサさんも苦労し、エリゼ様のように”最終手段”を実行してようやく自分達の気持ちに気づいてもらえたとの事です。)

(さ、”最終手段”って一体どんな”手段”を実行したのよ……)

(というかよくそれで、教官は皇女殿下を含めた多くの女性達の気持ちに応えて、将来を共にする事を決められたな……)

(し、視線が痛い……)

それぞれジト目で話し合っているアルティナとユウナ、呆れた表情のクルトの視線に晒されたリィンは疲れた表情で溜息を吐いた。



「フフ………しかし此の地にサンドロッド卿が来ておらぬのはさぞ見込み違いであっただろうな。」

一方その様子を微笑ましく見守っていたラウラは気を取り直して話を変えた。

「……ああ。リウイ陛下やメンフィル帝国政府の意向ではないみたいだ。そして、3種類の人形兵器がこの地で確認されたことの意味――――」

「や、やっぱり”結社”の残党が何かしようとしてるんでしょうか?」

「現時点では断言できぬ。陽動の可能性も否定はできまい。この地に注目を集めながらまったく別の地で事を為す――――そのくらいの事は平気でやりそうな連中のようだからな。」

「確かに、謀略のレベルはレン皇女殿下やメンフィル帝国の諜報部隊並みかもしれませんね。」

「って、アンタねぇ……」

「ふう……君が言うか。」

「はは………」

(というかレン皇女殿下や
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