第17話
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達はラウラ達と共にパルムへと戻って行った。
〜パルム・ヴァンダール流・練武場〜
「そうか………子爵閣下から。」
「うん、免許皆伝に至った後、師範代の資格も与えられてな。こうして各地を回りながら備えて欲しいと頼まれていたのだ。」
「まあ………ふふっ、子爵閣下もラウラさんの力をとても頼りにしていらっしゃるのですね。」
ラウラの事情を知ったセレーネは目を丸くした後微笑んだ。
「フフ、期待に沿えるといいのだが。」
「”アルゼイド流”でしたっけ……物凄く有名な流派なんですよね?」
「エレボニアでは”ヴァンダール流”と双璧と言われているみたいです。」
「ああ、規模も格式も互角……どちらも軍の武術師範を正式に務めているくらいだ。」
「それは………」
ユウナの質問に答えたアルティナの答えに頷いたリィンはアルティナの説明を補足し、リィンの説明を聞いたクルトは複雑そうな表情をした。
「フフ、面映いがそう呼ばれることは多いな。マテウス・ヴァンダール閣下―――お父上からそなたの話も聞いている。ヴァンダールには類稀なる双剣術の使い手―――会えて光栄だ。」
「そんな―――滅相もありません!自分など、未熟の極みで……父や兄の足元すら見えぬくらいです。まして、その歳で”皆伝”に至った貴女と比べるなど―――」
ラウラに視線を向けられたクルトはラウラの高評価に対して謙遜した様子で答えた。
「ふむ……?剣の道は果てしない。皆伝など通過点に過ぎぬであろう。此の身は未だ修行中……精々リィンと同じくらいの立場だ。」
「いや、さすがにラウラと俺を一緒にするのは無理があるような……」
「フフ、謙遜は止めるがいい。それに世には真の天才もいる。そなたらの分校の責任者のように。」
謙遜している様子のリィンに苦笑しながら指摘した後に呟いたラウラの言葉を聞いてリアンヌ分校長を思い浮かべたリィン達は冷や汗をかいた。
「ああ、まあ……確かに。」
「天才というより化物ですね。」
「というか天才をも遥かに超える”至高の武”の存在ですものね……」
「えっと……あの人、そんなに凄いの?」
リィンやアルティナ、セレーネの話を聞いたユウナは不思議そうな表情でリアンヌ分校長の事について訊ねた。
「あの結社”身喰らう蛇”でも”結社最強”と呼ばれていた使い手にして、ヴァイスハイト皇帝陛下達――――クロスベルの”六銃士”が全員揃って互角の強さと言えばわかるだろう?」
「って、聞くだけで滅茶苦茶凄そうなんだけど……というか、分校長って”結社”の出身だったの!?」
「ええ……色々と事情があって、今は結社を抜けてメンフィル帝国に所属していますが。」
リィン
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