第17話
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情で呟き、青年の言葉を聞いた漆黒の髪の娘ともう一人の青年は呆れた表情で溜息を吐いた。
「このくらいは我慢するがよい。文のやり取りがあったとはいえ、顔を合わせるのは久しいのだから。しかしそなた、背が伸びたな?正直見違えてしまったぞ。」
「はは……ラウラこそ。1年ちょっととは思えないほど凛として、眩しいほど綺麗になった。」
娘に抱きしめられたリィンも娘を抱き返して娘に微笑んだ。
「フフ、世辞はよせ。そちらの修行はまだまだだ。」
リィンの言葉に苦笑した娘はリィンから離れ、今度はセレーネを抱きしめた。
「ふふっ、そなたと顔を合わせるのも久しいが、あれからまた更に綺麗になって、見違えたのではないか?」
「フフ、わたくしは1年半前の時点で既に”成竜”でしたから身体的な成長は止まっていますから、皆さんのように背が伸びたり等はしていないはずなのですが……」
「フフ、どちらかというと雰囲気だから、身体的な成長は関係ないと思うぞ。こうして顔を合わせて感じたが、そなたと同じ性別の身として、ますます離されたような気分に陥ったぞ。」
「フフッ、お世辞でもそんな風に言ってもらえるなんて嬉しいですわ。」
そして蒼髪の娘に抱きしめられたセレーネもリィンのように娘を抱き返して微笑んだ後娘から離れた後、アルティナに近づいてアルティナを抱きしめた。
「お久しぶりです。」
「ふふ、そなたのそういう所は相変わらずだな。しかしそなた、1年半前と比べると随分と見違えたのではないか?背もそうだが、雰囲気も1年半前とは比べものにならないぞ。」
抱きしめられても特に何の反応も見せずに冷静な様子で答えたアルティナの様子に苦笑した娘はアルティナの成長を興味ありげな様子で見つめていた。
「雰囲気に関してはよくわかりませんが、身体的な成長をしている事は肯定します。………わたしが皆さんのように成長できたのも、リィン教官のお陰です。」
「そうか……”ミリアムと同じ存在”であるそなたが成長した話に興味はあるが、ゆっくりと話す機会ができた時に聞くとしよう。」
アルティナの答えを聞いた娘は静かな笑みを浮かべて頷いた後アルティナから離れた。
「え、えっと……」
「……お噂はかねがね。」
一方その様子を見守っていたユウナは気まずそうな表情をし、クルトは静かな表情で会釈をした。
「ふふ、見た顔もいるが改めて名乗らせてもらおう。レグラムの子爵家が息女、ラウラ・S・アルゼイドという者だ。トールズ”旧Z組”の出身でもある。見知りおき願おうか―――後輩殿たち。」
そして蒼髪の娘――――旧Z組の一人であるラウラ・S・アルゼイドはユウナとクルトに自己紹介をした。
「エリオットさんと同じ”旧Z組”
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