ペルソナ3
1950話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
コロマルを仲間にしてから、数日……以前と同様、再び荒垣と連絡が取れなくなった事を美鶴達に説明したら、それを聞いた真田はかなり心配していた。
もっとも、真田本人はそれを表に出したりはしていないが。
ともあれ、荒垣もおらず、コロマルの召喚器もまだ出来ていない……となると、タルタロスに挑むのも色々と危険なので、俺とゆかりは影時間になると長鳴神社の境内で戦闘訓練を行っていた。
「順平、今の一撃は威力は高いけど、攻撃をミスったら隙が大きくなる。もう少し攻撃する時に攻撃を外した後の事を考えろ」
……そう、何故か俺とゆかり、コロマルの2人と1匹だけではなく、美鶴達のチームも合流して。
いやまぁ、コロマルに色々な戦いを経験させるという意味では、結構役立ってるんだけどな。
「すまないな、アクセル。私達の用件に付き合わせてしまって」
「気にするな。コロマルにとっても、いい訓練相手になってるし」
視線の先では、有里がコロマルと戦っている。
勿論本物の武器という訳ではなく、有里が持っているのは木刀。コロマルが持って……いや、咥えているのは、こちらも短剣の木刀。
尚、順平が持っているのは刃のついた本物の大剣だったが、戦っているのは炎獣なので、特に問題ない。
シャドウと炎獣って、決まった形をしていないという意味で、結構似ているところがあるんだよな。
人型にもなれるし、シャドウにいたように獅子や鳥の形にもなれる。
である以上、シャドウを想定した敵としてはこれ以上ない存在だと言ってもいい。
本来なら、炎獣は触れれば火傷をするといった形にする事も出来る。
だが、今はあくまでも模擬戦。
シャドウの代役としての炎獣である以上、触れても少し熱いと思える程度に留めている。
「それより、コロマルが使う短剣の方、どうなってる?」
「ふむ、幾つか集まったが……それをコロマルが気に入るかどうかは、別だな」
「だろうな」
短剣の木刀に関しては、コロマルは特に不満もなく受け取った。
正直、少しは嫌がったり抵抗があったりするのかと思ったのだが、どうやらコロマルを見ている限りではそういう事もなかったらしい。
そんな訳で、ゆかりと色々話し合った結果、コロマルの武器は短剣となったのだ。
「もう少し嫌がると思ったんだけどな。……それでもマウスピース型の牙とかよりはよかったのか」
「そりゃそうでしょ。そういうのって、かなり戦いにくそうじゃない?」
俺と美鶴の会話を聞いていたゆかりが、少し呆れの混じった様子でそう告げてくる。
実際、それで戦いにくそうかどうかと言われれば……戦いにくそうなのは、間違いない。
視線を肝心のコロマルの向ける。
そこでは、真田が有里と交代して次の戦いを始めていた。
コ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ