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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第七十一話 戦陣訓
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したけど。
「軍がサイオキシン麻薬を流通させているのではないかと思うのですが」
「しかしその様な事が」
「ありえんのではないか?」

「まず考えて下さい、サイオキシン麻薬の製造には大がかりな施設が必要です、
そんな工場が内務省に見つからないのは可笑しいのではないですか?
あれだけ、でっち上げや冤罪だらけの社会秩序維持局が検挙できないのは何故なのか?
意外な盲点にいるのではないかと」

「其れが軍だと?」
「ええ、軍の補給敞に有るプラントならサイオキシン麻薬制作も出来ますし、
輸送艦を使えば正規の物資に混ぜて各地へ合法的に送ることが出来ます。
まさか軍用艦を警察や社会秩序維持局が調べるわけには行かないでしょ」

みんな考え出しましたね。
「軍と軍に影響のある人物が暗躍している可能性が大だとテレーゼは言うのじゃな」
「はい、お父様」
「そうなりますと、慎重に事を運ばねばなりません」

「そうなのよね、気づかれたらアウトだから。
其れと思うのだけど、マチアスのように金のない貴族で豪遊している連中や強突張りの連中は密売してるんじゃないかと思うのですよね。その辺りも調べた方が良いですね」

「確かにその可能性はあります」
「お父様どうでしょうか?」
「テレーゼの策を取ろう、グリンメルスハウゼン、ケスラー頼むぞ」
「「御意」」

「所でテレーゼや」
お父様が先ほどと違ってにこやかに話しかけてきます。
「だいぶ士官学校の事では色々やったそうじゃな」
ああシュターデンや、憂鬱になるフレーゲルの事ですね。

「まあ色々としましたが」
「テレーゼの事じゃ飛ばされた者にも何かしらするのであろう、
フレーゲルの事はまあ一時じゃ我慢せい」

「シュターデンについては理屈と理論は優れている為、
お爺様の代にイゼルローン要塞建造を監督したリューデリッツ提督のような仕事をさせれば良いかと思います、けれどもブラウンシュヴァイク公の紐が完全に切れたらですけどね」

「なるほど、確かに理論的ならば力を発揮しそうですね」
「ええ、フレーゲルはねー。まあ適当にあしらいますよ」
憂鬱です。

今度も大事なことです。
「お父様、ゼッフル粒子を指向性にする研究をしませんか?」
「指向性を持たせるとは?」
「はい、今のゼッフル粒子は流したまんまです。其れでは大して役に立ちません。
其処で指向性を持たせれば機雷原突破や敵要塞の一部だけ破壊などや敵艦隊にだけ損害を与えるなど出来るはずです」

「しかしゼッフル粒子にそんな事が出来ないじゃろうケスラー?」
「はっゼッフル粒子はコントロール可能なモノではありませんね」
みんなが子供の考えだと思った顔です。けども内容を知っている私は大丈夫です。

「ゼッフル粒子
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