そのろく
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あ、これは、気味悪がられたな…
ははっ…ショウにも話してないのに…始めてあった人に何言ってんだろ俺…
ふわりと、アリスに抱きしめられた。
「安心なさいザイン。幻想郷は、全てを受け入れるわ」
その言葉は何よりも俺の心を軽くした。
「幻想郷ではそんなの日常茶飯事よ。大抵の実力者は外見と中身が合致しないわ」
あぁ、こんな俺を…受け入れてくれるのか…
「あら?そんなに嬉しかったの?」
「なに…が?」
「気付いてないのね…あなた泣いてるわよ?」
ふと、頬に伝う物があった。
「あ、あれ?おかしいな…涙が…とまらねぇや…」
俺は溢れる涙を止められなかった。
UWにはキリトとアスナが居た。
でも俺がその中に入るのは気が引けて、
俺はずっと一人だった。
慕ってくれる団員もいた。
想ってくれる女性もいた。
でも、リアルワールドの事を分かち合える人は居なかった。
想う事が出来る女性も居なかった。
俺は孤独だった。
レジスタンスなんてやったのは、二人に構って欲しかったのかもしれない。
でも幻想郷はそんな俺を受け入れてくれるかもしれない。
「あり…がと…ありす…おれ…ずっとひとり…で…」
「はいはい…寂しかったのね…」
「ん…うん…」
「今日はもう寝ましょう」
「うん…」
そして俺はアリスと同じベッドに…
「入れるかバカ!何流れに乗せようとしてんだ!」
「あら残念、せっかく抱き枕にしようと思ったのに」
先にベッドに入っていたアリスは悪戯を失敗した子供のような顔をした。
「俺は男だぞ!?」
「あら?いいじゃない。さっき見せてくれた姿はほとんど女の子だったわよ?」
そらM9000番台のアバターを幼くしたら女の子になるよ!
「そういう話じゃないだろう!」
「ご主人…うるさい…カトラスさんと寝たりしてるんだからいいじゃん…」
とテーブルの上の玉藻に言われた。
むぅ…
「あら?女の子と寝てるの?」
「まg…妹みたいな奴さ」
危ねぇ…孫っていう所だった…
「そう、なら私もいいわね?あなたの年齢からしたら妹みたいな物でしょう?」
「いやいや、一応知り合ったばかりの他人だぞ?」
「その他人の胸で二回も泣いたのは誰だったかしら?」
「うぐっ!?」
「ほら、観念なさい」
とベッドに引きずりこまれた。
「え、ちょ、な、力強っ!?」
ふ、振りほどけない…
「肉体強化魔法っていうのがあるのよ」
魔法すげー!
じゃなくて!
「何すんだよ!?」
「玉藻、あなたのご主人を黙らせたいのだけど、どうすればいいかしら?」
「ご主人の顔を胸で挟んだら黙るよ」
ちょっとお前何言ってんの!?
「カトラスさんが言ってた」
あんのバカ女!
「あらそう」
で、俺はアリスの胸で挟まれた。
目の前にアリスの胸が…
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