CAST9
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コンコン…コンコン…
…くや…お………い…きろ…
「うぅん…」
うるさい…
「入るぞ白夜」
誰だよ…
うっさいなぁ…
「白夜、いつまで寝ている?」
目を開けると、そこには達也がいた。
「夜這いか?」
「いや、違う、お前を起こしに来た。俺は男色趣味ではないしどこかの誰かと違って夜這いをかけるような事はしない」
ぁぁ…昨日…の事か…
「ならわかってるだろ?もう少し寝かせてくれよ…」
「却下だ、もう8時だぞ?」
「もうそんな時間か…OK…起きるよ…」
のそのそと布団から這い出て着替える。
「で…朝ごはんあるの?」
「どこで食べるか聞いて来いと言われている」
「そっちが楽な方でいいよ…」
「ならここに運んでこよう」
そして数分後、達也が朝食を持ってきた。
「ありがと…達也」
「仕事だからな」
仕事?
「お前って深雪さんの付き人兼護衛じゃないのか?」
「今はそれに加え客人…つまりお前の世話を言いつかっている」
「ふーん…同僚になるからか?」
「そうだろうな…」
『友好を深める』…か…
「そういえば昨日…いや、今日の朝方深夜様の部屋で何をしていたんだ?」
あぁ、やっぱり聞かれるか…
「少しね…万病の薬を渡しただけさ…
今頃全快してるぜ」
「バカな…四葉が20年かけて治療していたんだぞ?」
「確かにな…だが、蓬莱の薬を嘗めるなよ?」
「蓬莱の薬?それが薬の名前か?」
「いや、四葉深夜に渡した…と言うか飲ませたのは蓬莱の薬の副産物…蓬莱人の血だ」
「蓬莱人の血?」
「まぁ、俺の血だ」
「信じるとでも?」
「なら四葉深夜の情報を見ればいい。お前なら簡単だろ?なぁ、相棒?」
達也は目を瞑った。
「………………本当に治ってる…だと?」
「言っただろうが」
「あ、あぁ…そうだな…」
朝食を食べ終える。
「なぁ、達也、俺って何すればいいの?いつまで居ればいいの?」
「………………………知らん」
「だよなぁ…」
さて…四葉に来て二日目、何をすればよいのやら…
「CADでも弄るか?ここって器具ある?」
「有るには有るだろうが…」
「うーん…あ、黒羽姉弟っていつまでいるんだ?」
「里帰りみたいな物だからな…もう少しいるとおもうぞ」
「なぁ…ここってエアガンあるか?」
「まぁ、一応…」
「サバゲー出来る?」
「威力がありすぎる…却下だ」
「どのくらい?」
「初速が法定の十倍以上だ。エアガンと言いつつ火薬を使えない場所での戦闘を想定した品で今世紀初頭の拳銃を裕に越える威力だ」
わーお…流石四葉…
「えー…じゃぁ何するよ…」
「黒羽姉弟の所にでも行ってみるか?」
「そうだな…文弥をTSして遊ぶか…」
「やめてやれ…」
俺と達也は黒羽姉弟の下へ向かった。
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