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転生とらぶる
ペルソナ3
1949話
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うになった釜玉うどんにしても、最初は荒垣から作り方を教えて貰ったんだし。
 ……もっとも、本当に料理に凝ってるようなら、乾麺や冷凍のうどんではなく、それこそ小麦粉からうどんを作ったりもするのだろうが。
 さすがに、幾ら何でも俺達と同年代の荒垣がそんな真似をする筈がないか。

「ひっ!」

 ゆかりと話をしながら道を歩いていると、不意にそんな声が聞こえてきた。
 そちらに視線を向けると、髪をドレッドヘアにした男が、俺の方を見て信じられない光景を見たとでも言いたげな表情を浮かべている。
 ……誰だ?

「ちょっと、アクセル。あの人、あんたを見て驚いてるんじゃない? 何をしたのよ?」
「そう言われてもな」

 初めて会った奴を相手に、そんな事を言われても……正直なところ、困る。
 いや、向こうが俺を怖がっているのなら、寧ろこれは俺にとって幸運なのか?
 情報を聞き出すという意味では、全く問題ないだろう。
 そう判断し、俺はその男に近づいていく。
 向こうは少し後退ったが、そのまま逃げるという選択はなかったのか、俺が近づいてくるのを待ち受けていた。
 そうして俺が前に立つと、口を開く。

「な……何か用……ですか?」

 その口調は、外見とは似合わない程に弱々しいものだったが。
 ともあれ、こっちの用件を聞く気になったというのは、こっちとしても非常に助かる。

「荒垣を探してるんだが、今日は見てないか?」
「荒垣……さん、ですか? その今日は見てないです」

 少し遅れてさん付けしたのを見ると、恐らく普段は荒垣と呼び捨てにでもしてるんだろう。
 まぁ、別にそれは構わないが。

「あ、でも……この通りを真っ直ぐ行ったところに、荒垣さんはよくいるので、もしかしたらそこにいるかもしれません」
「そうか。情報助かった」

 そう言うと、ドレッドヘアの男は安堵した様子で俺に頭を下げ、その場を去っていく。

「うわぁ……アクセルって実は不良だったりするの?」
「そんなつもりはないけどな。……まぁ、こっちに来た当初は色々と絡まれたりもしたけど。……あ」

 そこまで言い、ふと気が付く。
 俺達の前から急いで去っていったドレッドヘアの男は、以前順平達と一緒に山岸の情報を求めてここに来た時、ゆかりに絡んできた男じゃなかったか?
 そう思い、ゆかりの方を見ても、何故自分が見られているのか分からないといった様子で、ゆかりはこちらに視線を返してくる。
 うん、本気で気が付いている様子がない。
 あのドレッドヘアの男も、哀れだな。
 いやまぁ、ゆかりの性格を考えれば、以前絡んできた時の事を覚えていると余計酷い目に遭うような気もするんだが。
 ともあれ、ドレッドヘアから教えて貰った場所に向かうのだが……当
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