切嗣も補完
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ちゃんまで参加してスルのはオッケーになる定番、さくらちゃん人形が「夜のお供、南極28号」として「バンガオーー!(伏せ字)」された。
「向こうのお兄ちゃんには、うちのイリヤがお嫁入り、こっちのお兄ちゃんには美遊がお嫁いりするのよ」
「「「「エ?」」」」
告白できないでモジモジしたり、昨日のアンジェリカ状態にならないよう、もう婚約者として決定しておくクロエ。
「そうね〜、13歳中にシちゃったら犯罪で、正義の味方としては処刑しないとイケなくなるから、14歳の誕生日からね、16で結婚するまでは、ちゃんと避妊してあげてね」
「「ハイ、分かりました」」
エルメロイ二人やギル様二人ほどではないが、天使クロエ様のお達しには敬語で答える士郎二人。
それまではアンジェリカ人形と桜人形が兄の下半身をフルサポートする。
「クロエ、パパの前から消えてしまうのかい?」
傷有り士郎からも聞かされ、イリアの隠された記憶、聖杯としてのクロエは正義の味方になって、守護者としてこの世から消えると教えられた切嗣も、悲しそうな目で娘の分身に聞いた。
「ごめんね、ここに帰ってきて、家族団らん楽しむまで、って約束だったのよ、代わりに…」
切嗣の頬にキスをしてから、アンジェリカを呼んで、何か耳打ちをするクロエ。
「うむ、シローに「魔力供給」してもらったしな、満タンだ」
昨日使い果たした魔力源が、何か違うものによって、オドだか愛だとか謎の白い液体で満たされたのか、魔力が満タンだったアンジェリカはクロエの願いに答えた。
「ちょっとまってね、パパ」
すこし待たされた一同だが、すぐに工房から切嗣に見覚えがある顔がやって来た。
「ナタリアッ! 舞弥ッ! シャーレイッ!」
ゼロのオープニングに出てくる、切嗣の手を取る3つの手、その全てがアンジェリカの呼び出した人形として現れた。
「うあああっ、ああああああああああっ!」
もう涙でヌレヌレのデロンデロン、ナメクジみたいな表情にされて、一瞬で補完されてしまった切嗣パパ。勿論向こうの世界でも同じことが行われる。
「泣いちゃだめ」
「何泣いてんのさ、ケリー」
「キリツグ…(よくもミサイルで恩人撃ち落としやがったな、コイツ)タバコ出せ」
クロエの鍵を開ける能力でも、パパ最大の弱点までは心を開いてくれなかったが、ホッペにちゅ、の瞬間だけ、接触通信とかで無理やり切嗣のATフイールドを貫通した。
「ありがとう、ありがとう、クロエ、アンンジェリカ…」
もう切嗣の心の中に、ママなど欠片も存在していないのを感じたクロエは、胸の中に父を抱きながら、最期に悪魔の表情で笑った。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ