第5章:幽世と魔導師
第143話「利根川の龍神と…」
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
生き延びられます。ですから、探さなくても大丈夫です。東に向かえばいいのは分かっていますし」
「そうか……」
そういう彼女の目は、覚悟が決まっていた。
まるで、元から解決に向かおうとしていたかのように。
「……一体、何が君をそこまで駆り立てるんだ?」
「その言葉、鞍馬さんにも言われましたよ…」
僕の言葉に、彼女は苦笑いする。
「幽世の問題は、私も解決に赴きたいんです。私にとって、幽世は深い縁がありますから」
「………」
それは、並々ならぬ事情があるように思えた。
ただ前世が幽世の大門が開いていた時期と一致していただけで、ここまでになるはずがない。……確実に、もっと深い“訳”があるように思えた。
「……前世からの、因縁か?」
「似たようなものですね。……ここまで来たからには、話しましょう。ですが、あまり無闇に話さないでくださいね?」
「それぐらいは弁えてるさ」
こうして、彼女は前世の話を語り始めた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ