暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第143話「利根川の龍神と…」
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生き延びられます。ですから、探さなくても大丈夫です。東に向かえばいいのは分かっていますし」

「そうか……」

 そういう彼女の目は、覚悟が決まっていた。
 まるで、元から解決に向かおうとしていたかのように。

「……一体、何が君をそこまで駆り立てるんだ?」

「その言葉、鞍馬さんにも言われましたよ…」

 僕の言葉に、彼女は苦笑いする。

「幽世の問題は、私も解決に赴きたいんです。私にとって、幽世は深い縁がありますから」

「………」

 それは、並々ならぬ事情があるように思えた。
 ただ前世が幽世の大門が開いていた時期と一致していただけで、ここまでになるはずがない。……確実に、もっと深い“訳”があるように思えた。

「……前世からの、因縁か?」

「似たようなものですね。……ここまで来たからには、話しましょう。ですが、あまり無闇に話さないでくださいね?」

「それぐらいは弁えてるさ」

 こうして、彼女は前世の話を語り始めた。












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