暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第143話「利根川の龍神と…」
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 予想以上に体力を消耗してしまった。
 今はまだ夜だし、これ以上強力な妖との戦闘は避けたいが……。

「(……いや、そんな事は言ってられないな。時間が経てば経つ程、被害は増していく。それに、消耗はしたけど戦えない訳じゃない)」

 封印を施しつつ、まだアースラには帰還しないと決める。
 ……とりあえず、連絡は入れておくか。

「『クロノ、こっちの祠の封印は完了した』」

『了解した。……戻って来ないのか?』

「『もう少し探索をしてみる。出来るだけ妖も減らしておきたいしな』」

『わかった。無理はするなよ』

 クロノに軽く連絡を入れて置き、探索を続行する。
 ……と、その前に龍神がパワーアップした原因を聞いておくか。

「『葵、今いいか?』」

『優ちゃん?どうしたの?』

 葵に念話を掛ける。椿でもいいけど念話だと葵の方が安定するしな。

「『一応、利根龍神は倒したんだが……途中でいきなり強くなったぞ?それこそ二人が言ってたのよりも圧倒的に』」

『えっ?……あー、何か川に普段とは違う様子はない?』

「『川か……』」

 利根川を少し見てみる。何か影響があるとしたら、普段よりも流れとかが……。

「『……あー、昨日辺り、雨でも降ったんだろうな。増水している』」

『それだよ。多分、川の影響で龍神が超化……力を付けたんだと思う』

「『なるほどな…。納得した。ありがとう葵』」

『これぐらいお安い御用だよー』

 利根龍神の謎のパワーアップにも納得がいった所で、探索を再開しよう。







「……これで三つ目……」

 西に向けて探索を続行して二時間程。
 龍神の祠を合わせて三つ目の門を閉じ終わった。

「近い上に弱くて助かったな……」

 見つけた門は僕が探索してる際の進行先にあり、さらには守護者が龍神(パワーアップ前)よりも全然弱かったため、あっさりと閉じる事が出来た。

「……さて…」

 さすがに疲労も溜まってきた。ある程度妖を減らしたら戻るか。



「……ん……?」

 周囲に満ちている霊力を利用した探知術を使っていると、ある反応を捉えた。
 一つのそれなりに大きい反応と、それを追いかける複数の反応。
 ……これは…。

「(追いかけられている?善悪は……ちょっと遠くて判別できないか)」

 “仕方ない”。そう思って反応の方へ足を向ける。

「(霊力の感じだと、追いかけている方は妖か。じゃあ、追いかけられているのは……霊力を持つだけの一般人?いや、霊術も使っている。陰陽師の類か?)」

 向かう途中、霊力の気配から大体の情報を掴む。
 妖に追いかけられているのであれば、このまま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ