第七十話 パイロットがいっぱい
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てきていた。
バウマン少将が集まったパイロットの大尉、少佐を残して帰すと言うと、
大ブーイングが起きたが、睨み付ける眼光と、
少将にしては珍しい丁寧な説明でその他の者は、
25日に再度来る様にと解散する事になり結局は宥めて帰宅させた。
指揮官としての大尉、少佐クラスが残され。
其処で詳しい募集要項が発表された。
【ローエングラム警備艦隊旗艦の飛行長になれる士官と各航空隊長を特に旗艦の飛行長は早急に欲しい】
残った士官は250名を越え、しかも御召艦に成る艦であると言えば、
皇帝陛下と皇女殿下に並々ならぬ御恩がある彼等にしてみれば、
小官こそが、俺こそが、私こそがと我先に手を挙げはじめて収拾が付かなくなっていた。
其処へ、少将が天井へ向けて拳銃を数発発射して騒ぎが一瞬で収まった。
「やい!てめーら。仲間同士でガタガタ騒ぐんじゃねー!
パイロットなら腕で決めな腕で!」
其れを聞いた。パイロット達は飛行場へ走り出そうとするが、
今度は少将が部下から奪った火薬式短機関銃を天井に撃ちまくった。
バラバラと薬莢が散らばり、屋根の欠片が降り注ぐ。
「やい!てめーら!いきなり出て行くんじゃねー!
いきなり操縦しても駄目に決まってるだろう!
シミュレーションで決めるんだよ!」
短機関銃を肩に担ぎながら凄む隻眼の少将、見た感じはギャングのボスである。
シーンとするパイロット達。
見かねた、少将の副官が話し始める。
「バウマン少将閣下副官のネルリンガー中尉です、今回の募集は飛行長一名を大至急決めるモノです。
その為パイロットとしての腕より各種航空作戦や整備班との話し合いなどを行える人物をお願いします」
ざわつかず、お互いを見合う者達。
「またその後で80機分のパイロットや整備班はその飛行長に決めて貰います」
非常に苦労していそうで胃が悪そうな中尉である。
「お前等。と言うわけだ!頭に自信がねー奴はやめておけよ!」
少将の物言いに、中尉が頭を抱える。
文句を言いたそうな士官も居るが、少将の威圧で何も言えない。
「良いですか、順番にシミュレーションを行います。
その後ペーパーテストも行います」
「と言うわけだ、野郎共駆け足!」
少将の声に反応し走り出す士官達、
其れをニヤリと見ている少将、悪人面である。
4日間に及ぶシミュレーションやペーパーテスト。
その後の実機を使ったテストを経て、12人の飛行長候補と大隊長候補が決まった。
じたんだ踏んで悔しがった、他の連中は警備艦隊所属艦の飛行長や隊長候補として名簿に記録された。
旗艦にはワルキューレを80機を搭載するが予備パイロットを含めて120名が乗り込む為、
飛行長1名と飛行長補1名と各大隊長10名が決まっ
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