暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica8-C邂逅〜Heiliger Prinzessin unt Kaiser〜
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さんの動きの速さの上昇具合が止まった気が・・・。
「このまま引っ張っていく。付いて来い」
「え?・・・あ、はいっ!」
今のルシルさんは、わたしよりちょっと強いレベル。この動きに慣れたその時、わたしはレベルアップしてるってことになるんだ。明確に強くなったっていう実感を得られるその瞬間を迎えたい。そう強く思った。
「ふんっ!」
ルシルさんのジャブ3連打からの強烈な跳び蹴り。ギリギリで両腕のガードで防御できた。2mくらい後退させられちゃったけど、変に体勢を崩されることなく着地したところにルシルさんが突っ込んで来た。繰り出されたのは右ストレート。頬を掠ったけど避けることは出来た。間髪入れずにわたしも左のストレートを繰り出す。ルシルさんの右腕は伸びきってるし、わたしの左の一撃は魔法くらいじゃないと防御できないはず。
「ぐっ・・・!」
(浅いけど入った!)
ルシルさんの右頬にわたしの拳が当たったんだけど、ルシルさんは咄嗟に上半身を反らしたことで、威力を軽減してきた。でもわたしから逃れるように後退したから、これはきっと追撃のチャンス。一足飛びで突進した瞬間、直感的に、やっちゃった、って言葉が脳裏を過ぎった。
「はッ!」
「くふっ・・・!」
ルシルさんのカウンター、掌底がわたしのお腹にクリーンヒット。わたしは後ろに向かって吹っ飛んだけど、「おっと」アインスさんがわたしを抱き止めてくれた。
「あ、ありがとうございます、アインスさん」
「ああ」
魔法無しのスパーリングはいったん終了。本命の魔法ありの魔導格闘戦前に反省会ということに。ルシルさんから、「あの泣き虫だったヴィヴィオがよくぞここまで強く・・・」って、わたしの今現在の実力の評価が下された。
「だがまぁ、無駄な動きやミスが割と目立つな。特に最後の突進。今回のスパーリングの中で何度か見たが・・・」
ルシルさんが、わたしのよくやる間合いを詰めるためのステップをやって見せた。
「初見や格下相手には通用するが、それ以外には先ほどみたくカウンターの餌食だ。君の一足飛びのステップは確かに速いが、跳んでから着地までの僅かな時間は宙に浮いていると同義だ。その間は方向転換も急停止も出来ないからな」
「なるほど〜」
ルシルさんからいろいろなアドバイスを頂いた後は、いよいよ本題の「さぁ、魔導格闘戦を始めようか」だ。
・―・―・終わり〜♪・―・―・
「来たな」
ノーヴェの言葉にハッとして顔を上げる。出入り口の方からイクスと、「あの人が、アインハルトさん・・・」の2人が競技場に入って来た。
「お待たせしてすみませんでした。イクスヴェリア、到着しました」
「アインハルト・ストラトス、参りました」
碧銀の
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