暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica8-C邂逅〜Heiliger Prinzessin unt Kaiser〜
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。不思議な縁だよね。
「「「「はーい!」」」」
アインスさんに誘われるままに家に上がって、案内されたリビングで冷たいジュースをいただく。それからちょっとお喋りした後、「じゃあそろそろ着替えて、浜辺で準備運動しておこうっか」って、フォルセティが席を立った。
「あ、うん、そうだね。えっと・・・」
わたし達も席を立って、どこで着替えようかなって辺りをキョロキョロ。するとアインスさんが「フォルセティ。男子はお前だけだ」ってフォルセティに伝えたら、「うん。自分の部屋で着替えて来る!」ってフォルセティがリビングから出て行った。
「風呂は沸かしておくから、存分にルシルに鍛えてもらうと良い」
「「「「ありがとうございます!」」」」
外から見えないようにカーテンを閉めてくれたアインスさんにお礼を言って、私服からトレーニングウェアに着替えた後は砂浜へゴー。わたしとフォルセティ、コロナとリオの2人1組で準備運動。イクスは、イクスくらいの身長にまで変身したアインスさんとだ。それからランニング。砂に足を取られるから、これがかなり足腰に来る。
「あ、この音・・・!」
3往復目に入ろうかっていうところに、バイクのエンジン音が遠くから聞こえてきた。道路の方へ眼を向けると、“マクティーラ”を運転する「ルシルさん!」が帰って来た。フォルセティと一緒に「おかえりなさい!」って大きく手を振って挨拶をすると、「ただいまー!」って返してくれた。
「待たせてすまない! すぐ用意するから!」
「あ、大丈夫でーす!」
八神家の駐車場に消えて行ったルシルさん。ちょっとクールダウンしてたら、「よしっ。始めようか!」ってルシルさんも砂浜にやって来た。格好はわたし達と同じようにトレーニングウェアだ。
「アインハルト・ストラトスと試合をするのは、ヴィヴィオだけで良いんだよな?」
「はいっ!」
「以前にも言ったが、現在のアインハルトの扱う覇王流と、今から俺がヴィヴィオに見せる覇王流は、その完成度が違うと考えてくれ」
「はい。判ってます」
この前見せてもらった断空っていう技。モニター越しでもすごい威力だって判った。最初の試合は魔法無しってことになってるけど、アインハルトさんに魔法あり試合でも良い?って確認とって、OKが出たらそのままか、後日に再試合に誘おうって話になってる。
(わたしだけアインハルトさんの技を知るのは、ちょっと卑怯な気もするけど・・・)
――大事な試合の時は、相手の事を調べるのは当たり前だ。無策で場当たり的に突っ込むのは素人だ。いいか? 遊びや趣味なら勝ちに拘らなくて良い。そいつは本人の問題だ。が、本気で勝ちたい、って思うんなら情報を得ろ。相手だってお前に勝ちたいから研究するだろう――
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