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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica8-C邂逅〜Heiliger Prinzessin unt Kaiser〜
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を犠牲にして、オーディンさんもまた、自分の成すべき事を後回しにしてまでイリュリアと戦ってくれました。2人は決して兵器ではありませんでした・・・)
それを兵器として利用するためにクローンとして現代に蘇らせた。クラウスの記憶の影響以上に、私の個人的な感情でも怒りしか湧き出てこなかった。ですから校舎で見かけるたび、いえ自らお2人の姿を捜すようになっていた。
(ですが声は掛けられなかった。お2人は私の知るオリヴィエでもオーディンさんでもないのだから・・・。私の、クラウスの一方的な思いをぶつけてしまわないように・・・)
その3年後の今年、今度は冥府の炎王イクスヴェリア陛下の固有戦力、マリアージュが各管理世界に出現し、そして殺人事件を起こし続けるという事件が発生。マリンガーデンでその事件は解決したとされたのですが・・・。
(今度はヴィヴィオさん達の側に、イクスヴェリア陛下と同じ名を有する少女が現れた)
私の知る限りイクスヴェリア陛下は大人の男性でした。が、例によってシスターに話を伺ったところ、イクスヴェリア陛下ご本人ということで。そんな陛下が私に会いに来て下さるとは思いもしませんでした。
――この姿でこうして普通に言葉を交わすのは初めてですね、覇王クラウス――
陛下はすでに私の記憶の事を知っているようでした。名字がフライハイトとなっていましたので、St.オルフェンと聖王教会のトップであられるフライハイト家の一員になったのは間違いありません。ご家族から私の事を聞いていてもおかしくないです。
(そんな陛下から、ヴィヴィオさん達と会うように提案されましたが・・・)
私はそれを拒否した。恐ろしかったから。私の背負っているものを、ヴィヴィオさん達にも背負わせてしまいそうで。それが嫌で、もうヴィヴィオさん達の元へと向かわないようにしていたのですが・・・。
「また来たのですか・・・。今日は一体なんの御用ですか、イクスヴェリア陛下?」
「はい。改めて貴女をヴィヴィオとフォルセティと会わせようと思いまして」
「それは以前にお断りしました。
覇王
(
わたし
)
は
聖王女
(
ヴィヴィオ
)
さんとは会うつもりはありません。話がそれだけでしたら、私はこれにて失礼させていただきます」
陛下に一礼をして、立ち去るために脇を通り過ぎようとしたところで、「待ちなさい、アインハルト・ストラトス」と、有無を言わさないような語気で制止されてしまった。
「貴女の・・・覇王の悲願は、天地に覇を成すこと、でしたね。ならばいつか必ずヴィヴィオ達と顔を合わせることになります。では今から顔を合わせたところで何が問題です?」
「・・・問題は・・・」
答えられない。こうしてまた言葉を交わさないように、ヴィヴィオさん達から距離を取っていたか
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