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孔雀王D×D
8・はぐれ悪魔
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マンダ ボダナン マカシャクナ!!」
 凰蝶が呪文のような言葉を発すると、風が一気に八角形の武器に集まり、その武器が勢いよく回り始めた。
「お前ごときが私に勝てるわけもない。消滅せよ、化け物」
 凰蝶は一気に高く飛び上がった。
「生意気な小娘め!!死ね!!」
 怪物も負けずに蠍の様な尻尾を凰蝶目がけて連続的に突き入れた。が、凰蝶は腕をまるで無限大のような文字を描くように振り回してその攻撃を余裕でかわし、怪物に向かって急降下を始めた。鈍い音が周囲に響いた。
 凰蝶は怪物の背後に着地した。そして、怪物を見ることなくすたすたと歩き始めた。
「ど、どこに行く、小娘!!勝負はついていないぞ」
 怪物は尻尾を凰蝶へ照準を定めた。
「お前はすでに終わっている」
 凰蝶は後ろを振り向くことなく怪物に告げた。
「何を馬鹿な」
 怪物はにやりと笑って攻撃に移ろうとした。その瞬間、その尻尾はまるで大根を輪切りにしたように切り裂かれ、体が炎に包まれた。
「そ、そんな馬鹿な!!」
 怪物は断末魔を上げると同時に炎の中で細切れになり焼き尽くされて灰となってしまった。
(あの炎は、、まさか!!)
 その光景を見つめていたレイベルは眼を大きく見開いた。
「レイベル、どうしたんだ?」
 一誠はレイベルの異常な様子を見て問いかけた。
「一誠!!」
 リアスの急を知らせる声が一誠の耳に届いた。と同時に、凰蝶がゆっくり後ろへ倒れていく光景を目にすることが出来た。
「危ない!!」
 一誠は地面に倒れ行く凰蝶をぎりぎりのとこで助け起こした。
「ナイスよ、一誠」
 リアスは一誠のもとに走り寄ってきた。
「部長、凰蝶ちゃんの今の力っていったい?」
 一誠はリアスをいまだに部長と呼んでいる。リアスは元オカ研の部長を務めていたせいでもある。
「わからないわ」
 リアスは凰蝶を見下ろして答えた。
「ところで、部長。最近、はぐれ悪魔の出現の頻度が多くないですか?」
 一誠はリアスに疑問をぶつけてみた。実は、このサソリのような化け物以外に一誠たちは今まで5体もの化け物を倒してきた。
「それに・・・・・」
 一誠は言葉を続けようとしたが、その言葉を飲み込んだ。
「一誠が言いたいことはわかるわ。依然、見たことがある人物だといいたいんでしょ?」
 リアスは一誠が言いたいことを言い当てた。
 そうなのだ。一誠が感じていたことは、一つ。
 前にリオドラを倒した時に、リオドラにつき従っていた眷属悪魔達に似ているのだ。
「部長、レイティングゲーム中にキングが死んだ場合、その後の眷属悪魔達はどうなるのでしょうか?」
 一誠はリアスの目を見つめて聞いた。それは、もし、万が一自分たちが同じ境遇になった場合の事を想定したものだった。
(リアス部長に限ってそんな
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