そして大地が消え去った
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。まずは例の・・・諜報員を―――」
腕組みをしてこれからのことを考えていたエルザさんが突然消える。それに続くように俺たち全員がどこか部屋のような場所へと転送された。
「大丈夫・・・俺の・・・魔法だ」
「いきなり瞬間移動使わないでよ!!」
「びっくりしたじゃん〜!!」
今のはメストさんの魔法だったようで別に敵から拉致された訳ではなかったらしい。だがそれ以上に俺たちにはこれはありがたいことだった。
「おお!!ここ乗り物じゃねぇ!!」
「わぁ!!」
「気分がいいですよ!!」
水を得た魚のように走り回る滅竜魔導士の3人。晴れやかな気持ちになっている俺たちと対照的に、エルザさんたちはある疑問をメストさんに投げ掛けた。
「どこなんだ?ここは」
「位置的にはカラコール島の近海の・・・海中だ」
「海中!?」
外を見るとたくさんの魚たちが泳いでおり、それを見てハッピーは大興奮だが、他のメンバーたちは動揺を隠しきれない。
「諜報員とは接触できていたんだ。この座標へ飛べという指示だった」
「妙な場所だな」
「海中の神殿」
「ここ・・・仕切りないじゃん・・・」
ルーシィさんの言葉で俺たちはこの神殿に窓がついていないことに気が付いた。すると、調子に乗ったナツさんがそちらに向かって顔を出す。
「すげー!!これ・・・ぼおびうびぶびばんば??」
「俺もやる!!」
「危ないよ、シリル、ナツさん」
乗り物から解放されたことでテンションが高くなっている俺たちは笑っていると、急に海の中の神殿が揺れ始めた。
「今度はなんだ!?」
「メスト!!」
「わ・・・わからん」
「ちょっとこれ・・・動いてない?」
徐々に海底から浮き始めたかと思ったら、周りを支えていた柱が外され俺たちがいる本体だけが猛スピードで動き始めた。
「「「乗り物ぉぉ・・・」」」
大丈夫かと思っていたのに本当は乗り物だったなんて・・・またしても極度の吐き気に襲われた俺たちはその場に倒れる。
「ようこそ」
「「「「!!」」」」
「誰かいたー!!」
女性の声が聞こえ全員がそちらを向く。声がした方には椅子があり、それがひっくり返ると見知った顔がいた。
「移動神殿オリンピアへ。艦長のソラノだゾ」
それは六魔将軍のエンジェルだった。水着姿の。
「エンジェル!!」
「なんで水着なんだ?」
「海だから・・・って、アンタは全裸になるな!!」
「隠して隠して〜!!」
脱ぎ癖のあるグレイさんはどこかに海パンを投げてしまったようでシャルルとセシリーが怒鳴ると、彼も慌てて大事なところを隠す。
「諜報員ってまさか・・・」
「正解
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