そして大地が消え去った
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形が変わってるよ〜!?」
上空へと大きく伸びた形に変化しているカラコール島。天変地異かはたまた人災なのか、とにかく訳がわからないことになっている。
「ナツさんたちを探しに行くよ!!」
「うん!!」
「あいさー!!」
「わかったわ」
「オッケ〜!!」
どう見ても自然災害とは思えない変化は気になるけど、ナツさんたちが無事なのかの方が今は重要だ。それを確認しようと彼らを探そうとしたら、今度はカラコール島が目の前からいなくなった。
「「「「はっ!?」」」」
もはや何がなんだかわからない。島にいたと思われる観光客たちは全員に海に落とされ助けを求めて叫んでいる。
「みんなを助けないと!!」
「どうやって!?」
「僕たちじゃ持ちきれないよ!?」
数多の人が海に投げ出されていることもありセシリーたちでは到底救出しきれない。俺は周辺を見渡すと、近くに大きな船がいくつか見える。
「漁船団だ!!俺、助けてくれるようにお願いしてくる!!」
「私も行くよ!!」
「オイラも!!」
全員で近くで漁をしていた漁船団に救助を要請しに行く。でも、一体何が起こったのかわけのわからない俺たちはどう説明すればいいのか、頭を悩ませることになった。
「早く乗れ〜!!」
「溺れる!!」
「こっちにロープを!!」
「行方不明になってる者はいないか!?」
いくつもの大きな船が海で助けを求める人々を救助している。事情を詳しく知っているらしいエルザさんがそれぞれ知り合いがいるかを確認するようにと指示を飛ばしていた。
「島にいた人は全員乗船できそうね」
「助かったぜ、シリル、ウェンディ」
「い・・・いえ・・・皆さん無事でよかったです・・・」
とりあえず遭難者もいないようだし大丈夫なんだろうけど、俺たちは大丈夫ではない。今にも吐きそうになっている俺とウェンディ、そしてナツさんは必死に船酔いと格闘していた。
「うう・・・」
「メストさん・・・だ・・・大丈夫ですか?」
「あんたもね」
敵のやり手の兵隊と遭遇してしまいボロボロになっているメストさん。彼をウェンディは気遣うが、それよりも俺たちの方が具合が悪そうだ。
「治療したいのは山々なんですが・・・」
「ごめんなさい・・・うまく・・・回復の魔法が・・・」
治せるのは俺たちだけなのに肝心の俺たちが全く魔法を使えない。それとは話は変わるが、船で偶然にも男の子のお父さんが見つかったらしく、彼はそちらへと向かっていったのですでにここにはいない。
「ねぇ、これからどうする?」
「降ろして・・・」
ナツさんの背中を擦っているルーシィさんがエルザさんに指示を煽る。
「そうだな
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