随筆九:鬼は外!福は内!って言うけどさぁ
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ーちゃん、そんな子には見えないで−−−」
心桜「だからさ! それは猫かぶりなんだってば!」
七夏「ひゃっ☆」
心桜「節分なんだからさ、文字通り『節度を分けろ!』って言いたいよねっ!」
笹夜「少し違うような気がしますけど、まあ確かに言えてるかしら?」
心桜「鬼は外!福は内! 鬼を外に追い出して、福は家に呼び入れる・・・これって残酷だよね」
七夏「ここちゃー『福は家』ではなくて『福は内』です☆」
心桜「なんで、『家』だって分かんのよっ!」
七夏「えっと・・・なんとなく」
心桜「まあ、いいや。で、あたし思うんだけど、優しい鬼って居ないのかな?」
笹夜「私は居ると思います♪」
七夏「私も笹夜先輩と同じです☆」
心桜「ほほうー、そう言うからには何か根拠があるはずだよねっ!」
笹夜「はい♪」
七夏「え!? えっと・・・」
笹夜「(七夏ちゃん! ○○○○○○)」
七夏「(あっ! なるほど☆)
心桜「何ひそひそ話してんの!? その根拠とは!?」
笹夜「鬼の目にも涙・・・かしら?」
七夏「ことわざにあります☆」
心桜「うわぁ! それがあったかぁ〜!」
七夏「くすっ☆」
笹夜「でも、鬼とは必ずしも悪い事ばかりではないです♪」
心桜「例えば?」
笹夜「そうですね・・・仕事の鬼とか?」
心桜「あー、職人ってヤツだねー」
笹夜「他には、文学の鬼・・・」
心桜「それ、つっちゃーかも!?」
七夏「え!? そんな・・・」
笹夜「心桜さん! 仕事の鬼や文学の鬼は、非情なまでに行うという意味を持ってますので、七夏ちゃんはあてはまりません」
心桜「じゃ、つっちゃーは小説の鬼・・・だね!?」
笹夜「ええっと・・・優しさがあるから大丈夫です♪」
心桜「笹夜先輩、一瞬、躊躇わなかった!?」
笹夜「すみません・・・」
七夏「もう! ここちゃー! 笹夜先輩を困らせてはダメです!」
心桜「はい! すみません!」
七夏「くすっ☆」
心桜「そう言えば、凄い事の例えに『鬼』が使われてたりするよね?」
笹夜「凄い事?」
心桜「鬼武者とか」
笹夜「確かに!」
心桜「他にも何かの広告で『鬼!買い取り!』って見たんだけど、どこで鬼を調達してくるかが問題だよね〜」
七夏「ここちゃー!!」
心桜「あははっ!!! でも、心の中の鬼を買い取ってくれるのなら・・・一石二鳥じゃない?」
七夏「えっと・・・」
笹夜「え!? 七夏ちゃん!? そ、そうですね・・・確かに心の中の鬼を買い取ってくださればと思う事もありますけど、それも含めて自分なのです。鬼はとても強いですので大きな決断を迫られた時に、その力を発揮してもらえると思います!」
心桜「なるほどね〜。やっぱ笹夜先輩には適わないか・・・」
七夏「笹夜先輩! ありがとうございます☆」
心桜「ん
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