CAST5
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
老いる事も死ぬことも無い程度の能力
俺の自我が目覚めたのが三歳の時だった。
そしてその時からパッシブ系の程度の能力が発動された。
パッシブ系というのは俺が便宜上着けた分類で行動しなくても発動する能力だ。
たいしてアクティブ系は行動によって起こる能力だ。
パッシブ系の代表は"ありとあらゆる文字を読む程度の能力"や"道具の名前と用途が解る程度の能力"などだ。
アクティブ系の能力は"境界を操る程度の能力"や"闇を操る程度の能力"などだ。
つまりパッシブ系は勝手に発動しているのだ。
つまり"老いる事も死ぬことも無い程度の能力"が勝手に発動していたのだ。
つまり俺は三歳で一時的に不老不死になった。
そして背が伸びないまま二年程経ち、ようやく気づいた。
俺は直ぐ様境界を操る程度の能力を使い、『不老』の概念を封印した。
そして俺の体は成長を始めた。
つまり俺は周りよりも背が低い。
更に俺はエリカと双子だ。
二卵性だが結局は似た遺伝情報を持つ。
つーことは俺は美形になるんだけども…
ぷちん…
「俺は男だ!しかもお前らより歳上だバッキャロー!」
会う人会う人から女の子と間違われるんだぞ!?
いい加減にして欲しい!
「男………?達也兄様?」
「ああ、間違いなくコイツは男だしお前達の一つ上だ」
「私男の娘って初めて見ましたわ…」
「テメェの隣に居るだろうが」
と黒羽文弥を指差す。
「だ、誰が男の娘だ!」
「お前だよお前。女装とか似合いそうだぜ」
「お前には言われたくない!」
「んー…文弥を着せ替え人形にするのは飽きたしなー…
ねぇ、貴方、やっぱりコレ着てはいかが?」
と、再びゴスロリドレスを突き出す。
「却下だ!」
「まぁ、そう言わずに…」
ウフフ…と笑いながら黒羽亜夜子が歩いてくる。
「おい!相棒!この女をどうにかしろ!
具体的には俺から遠ざけろ!」
「…………………頑張る事だ」
「ヲイィィィィィィ!?」
その後黒羽亜夜子の猛攻を避けきり、俺はプライドを死守したのだった。
「はぁ…はぁ…なんで…つかまえられないんだろう…?」
おーい、素が出てるぞー…
「テメェごときに捕まるような鍛え方はしてねぇんだよ」
しかも能力も使ったし。
「すごい…姉さんから逃げ切るなんて…」
「お前も苦労してるんだな…」
「うん…文弥でいいよ」
「白夜でいいぜ」
「「はぁ…」」
凄く下らない事で分かり合うのだった。
「あ、達也」
「なんだ?」
「妹ちゃんはどうしたんだ?」
「深雪は…深夜様の所だ」
「ふぅん…深夜様ねぇ…挨拶とか行った方がいいか?」
「いや、先日の件で体調を崩されている」
たしか、この件が原因で死ぬんだったか…
なら…
少しくらい、改変してもいいだろう…
「そうか、ならや
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ