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楽園の御業を使う者
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ン」
バキャ!
一瞬で氷は粉雪のようになり、やがて海に溶けて行った。
「さぁ…帰りましょう」
基地に戻った俺を待っていたのは、家族だった。
「白夜!」
駆け寄ってきた姉に抱き付かれる。
「ただいま」
「大丈夫!?ケガは無い!?」
「うん、大丈夫」
すると彼女は少し離れて、俺に顔を近付けた。
「本当に?」
「うん」
彼女は安堵した表情を浮かべ…
「おかえりなさい、白夜」
「ただいま、エリカ」
俺は千葉白夜。
千葉エリカの双子の弟で…
転生者だ。

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