CAST1
[2/3]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と敵兵が白旗を振っていた。
「ああ、そういう事か」
"海と山を繋ぐ程度の能力"
一瞬にして周囲の景色が変わった。
「よう『相棒』、さっきぶりだな。
白旗上げてる敵を撃つのはどうかと思うぜ」
「チッ…」
へぇ…コイツも舌打ちするのか…
その後敵兵の武装解除の途中…
「指令部より入電!敵艦隊が海洋を侵攻中!
あと20分で射程圏内です!」
「クソっ!やられた!上陸部隊は囮か!」
あぁ、成る程、だからこのタイミングで投降したのか。
「総員撤退!」
と風間さんが号令をかける…が
「大尉、敵の位置はわかりますか?」
「それはわかるが…真田」
「レーダーリンク…司波特尉のバイザーに転送しますか?」
「その前に…先日の射程伸張術式組込型武装デバイスはありますか?」
「ここにはありませんがヘリに積んだままにしてありますから五分もあれば」
「至急持ってきていただけませんか?」
と、首から有線通信ケーブルを差し出した
そこからの会話は有線していない俺にはわからなかったが、大方敵艦隊をマテリアル・バーストで吹っ飛ばすって話だろう。
「千葉特尉、君も逃げたまえ」
ん?逃げろって?
「今から艦隊を殺るんでしょ?援護しますよ」
「邪魔だ、失せろ」
はぁ?
「お前がどんな魔法をぶっぱなすか解らんが艦隊を潰す程の魔法ならその間無防備だろうが。
風間さん、俺も残ります。いいですね?」
「あ、ああ。構わない」
コレで変わるならいいが…
敵の砲撃が始まった。
「風間さん、砲撃は俺が防ぎますよ」
"距離を操る程度の能力"
艦隊からこの島に対する一方向の距離を、数百倍にする。
これで艦砲は届かない。
そして、『相棒』が銃を構えた。
「届くのかい?」
「やってみるしかありません」
そして引き金が引かれた。
再び距離を操り、弾丸を届かせる。
「さぁ、お膳立てはしてやったぞ『相棒』……
ぶちかませ」
俺の言葉に『相棒』はうなずき…
戦略級魔法を発動させた。
閃光が瞬き、轟音が鳴り響いた。
「津波が来るな…」
「千葉特尉!逃げるぞ!」
と焦る風間中尉。
「なぁに…心配には及びませんよ…」
"氷を操る程度の能力" "寒気を操る程度の能力"
あぁ…やっぱり二つ同時はキツイなぁ…
「ニブルヘイム」
二つの力で強化された高難度魔法。
ガラスにヒビが入るような音と共に、海が白く染まる。
やがて白は、遥か沖合いの大波すらも飲み込んだ。
「と…とまった…?」
風間さんも真田さんも『相棒』も目を見開いている。
「逃げる必要なかったでしょ?」
そして二つの能力を解除。
"ありとあらゆる物を破壊する程度の能力"
凍り付いた海に手をかざす。
「きゅっとして…」
『凍り付いた海』の目を握りしめ…
「ドカー
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ