蓮根で見通しの良い年に・3
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ウンターの下に隠してあった1つのレポートを取り出し、如月に手渡す。表紙にはタイトルは無く、赤いインクで『部外秘』と判が押してある。この鎮守府の外には持ち出せない極秘資料ーー……如月もそれを察し、ゴクリと唾を飲み込む。
「見ても…………いいの?」
「ああ」
如月がペラリと表紙を捲ると、そこには
『提督の夜戦(意味深)に関する聞き取り調査書』
と、大きく書かれていた。タイトルを見て固まる如月。暫くの沈黙の後、絞り出された言葉は
「なぁに?コレ」
だった。
「いや、物凄く生々しい話になるし、あんまり言いたかねぇんだがよ……俺のナニが普通の野郎よりもかなり大きいらしくてなぁ」
ナニとはつまり、我が愚息の事である。『ケッコンしないと夜戦(意味深)はダメ』というルールが出来たのは鎮守府の創設から早い段階であり、元々は艦娘の抜け駆けを防止する為に当時の所属艦達が自主的に決めたルールだった。当然ながら俺も若く、溜まる物は溜まる。なので初のケッコンカッコカリを果たした金剛との初夜(カッコカリ)は燃えた。お互いに燃えまくって、金剛が大破しかけた。翌日明石には
「ナニをどうすればこんな事になるんですか!」
とマジギレされ、金剛はメンタルケアも含めて一週間の入院生活を余儀無くされた。今でこそ俺も歳を重ねて手加減やその他のテクニックを覚えて滅多にそういう事は起きなくなったが、若い頃には何度かやり過ぎ……いや、ヤり過ぎて主戦力の奴を戦線離脱させてしまった事があった。その為、今では『ケッコンしないと夜戦はダメ』というルールは『抜け駆け禁止』の意味合いではなく、『ケッコン出来るレベルまで耐久力鍛えとけ、悪い事は言わないから』という意味合いで使われている。なお、これは駆逐艦には伝わっていない。駆逐艦に伝えると、逆に躍起になって俺と無理矢理ヤろうとする奴が現れそうだと俺を含めて嫁艦達と協議した結果だ。とりあえず、ケッコンした奴にはこのファイルを見せて、先達の声を聞き、それでも本当にしたいのか?と意思を確認してからするようになった。そこまでくれば自己責任だし、覚悟も決まっているので全力で相手させてもらう。
「な、中身を確認しても?」
「だから、良いって言ってんだろ?」
〜以下、ファイルより抜粋〜
Q.提督のアレを挿入されてどうだった?
※プライバシー保護の為、イニシャルは隠してあります。
・は、初めての時を思い出すと今でも震えが止まらないデース……(戦艦:K剛さん)
・慣れるまでは地獄ですが、慣れてくると段々あのサイズがクセになってきます。(空母:K賀さん)
・He is a monster.(戦艦:Iオワさん)
・金剛達に『覚悟してね?』と脅かされたけど
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