第17話:領内改革!(その2−3)
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いません。
面接の結果については明日の朝9時に発表しますので再度集まってください。」
説明が終わり、くじ引きが始まりました。僕とウイリアムさん達は面接会場の方に移ります。
面接会場は奥側に長机と僕たちの座る椅子が3脚、ドアの方を向いて配置しています。その正面に面接者の椅子が1脚、机の方に向いて置いてあります。僕たちの方は中央に僕、向かって右がウイリアムさん、左がキスリングさんです。
面接会場に移って5分位するとドアがノックされました。
「アルバート様。くじ引きの結果が出ました。」
執事の一人がくじ引きの結果をもって来ました。結果に併せて面接用の書類の順番を整理します。一番の人は男の人で25歳ですね。
やっと準備が出来て、ウイリアムさん達と確認が終わった頃、またドアがノックされました。
「どうぞ」
と言うと、遠慮がちにドアが開かれて男の人が入ってきました。身長180サント位、髪は薄い金髪です。四角張った顔で眉も太く、なかなか頑固と言った感じですが、こんな面接は初めてなのでしょう。どうして良いか解らないようです。
「どうぞ、座ってください。」
大分堅くなっているようですが、椅子に座りました。
「自己紹介をお願いします。簡単で良いですから、名前、年齢、出身地、今まで何をやっていたか等を話してください。」
「はい。わっ、私はヴェルナーといいます。年は25歳で、リーベナウから来ました。今まで畑を借りて麦を作っていました。よろしくお願いします。」
「有り難うございます。リーベナウというと、ここから南東に30リーグ位の村ですね。ヴェルナーさんの村では何人位の応募者が居ましたか?」
「30人位はいたと思います。村のみんなを集めて村長がお触れの事を話したとたん、我先にと村長に詰め寄っていましたから。男も女も働ける年の者は殆どが希望したと思います。」
「そんなにですか。それでは2人に絞られるまで大変だったでしょうね。」
「はい。後から追加の条件が届きまして、村長が説明したんですが、なかなか諦める人は居ませんでした。一旦解散になって、次の日の夕方にまた集められて話をされましたが、この時村長から指名されたのは私を含めて6人でした。」
「6人ですか?その後は?」
「その後は村長も決められなかったんだと思います。仕方ないのでくじを引く事になり、私ともう一人が当たって此方に来る事となりました。」
やはり、最後の決定は村長では無理なのでしょうか。それでも6人まで絞れたのはたいした物です。
「やっぱり最後はくじ引きですか。多分何処も同じような状況でしょうね。解りました。それでは、この度の仕事の内容は理解されていると思いますが、3つの班に分かれて働く事になります。あ
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