第1話 閻魔降臨
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にっこりと微笑んだ。
「それに、閻魔界では有名な四季様の代理を務めさせて頂くのですから、とても光栄ですわ。ご期待に添えるよう、頑張りますね」
(秤華ちゃんマジ天使、いや、マジ閻魔。どこぞやのサボり死神に、爪の垢を煎じて飲ませたいですね…。)
映姫は心の中で呟いた。
「そう言って頂けると、本当に助かります。何か分からないことがあったら、部下の鬼に聞いてください。いかんせん、ここはちょっと特殊ですので…w」
「わかりましたわ。わざわざどうもですわ。それでは、四季様は宴会を楽しんでくださいね」
「はい、よろしくお願いします」
「では、ごきげんよう」
別れを告げて秤華は歩いて行った。
が、映姫の心の中には、何かが引っかかった気がした。
「あ、秤華さん…!?」
「あら、まだ何か?」
「………………。
いえ、お体には気をつけて……」
「はい、もちろんですわ」
秤華はにっこりと微笑んで、礼をして去って行った。
違和感の正体はわからない。
「水の様に〜、優しく〜…」
遠くの方で、鬼たちが再びバジ○スクタイム状態に入った音が聞こえて、映姫はため息を吐いた。
「あいつらも懲りませんね。」
映姫は鬱陶しそうに、でもその半分は嬉しそうに、説教をしに行った。
これから待つ休日の高揚に押されて、違和感は映姫の心から跡形もなく消え去った。
「何度言ったらわかるのですが。そう、あなた達は少し…………
閻魔は嬉しそうに有り難い話を始めた。
説教を終えると、映姫は身支度を整えて帰る準備をした。
「そういえば、小町に会っていませんね…」
仕事をしているのだろうか。閻魔は嬉しい様な、寂しい様な気持ちになった。
映姫は荷物をまとめて、白玉楼に向かった。
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