ペルソナ3
1948話
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ルソナは、基本的に人型のものだ。
……ペルソナチェンジという能力を持っている有里の場合は、人型以外のペルソナもあるらしいが、それは例外と考えていいだろう。
つまり、ペルソナというのは召喚した者に近い形になるという事か。
人間であれば、人型が……そしてコロマルのように人間以外の場合はそれ以外が、という風に。
そして皆がケルベロスに視線を向けるが、次の瞬間にはケルベロスはその姿を消す。
いきなり視線の先で消えたケルベロスに、再び皆が声を上げる。
ただし、今回の声は驚きではなく残念そうな色が混ざっている声だったが。
「見ての通り、コロマルはペルソナを召喚出来るものの、すぐに消えてしまうんだ。これだと、戦闘で使うのは難しいだろ?」
「いや、おい。アクセル……もしかしてお前、コロマルを仲間に入れる気なのかよ!?」
順平の口から驚きの声が上がり、一瞬俺も呆気にとられる。
そして、すぐに順平の言葉の意味を理解した。
「ああ、別にそんなつもりはない。ただ、俺達がコロマルを見つけた時、コロマルは長鳴神社でシャドウと戦っていた。これが人間なら、それこそ影時間が終わるまで自分の家にいれば基本的に安全だろうけど……コロマルの状況を考えるとな」
犬……それも、もう死んだという神主に飼われていた犬であれば、今のコロマルは野良犬という状況だ。
ましてや、人間の言葉の意味を大体理解しているような行動を取るからといって、影時間にずっとどこかに隠れているなんて真似が出来るとも思えない。
そうなると、やはり影時間に外でシャドウと遭遇した時に備えて、しっかりとペルソナを使えるようにしておいた方がいいのは間違いない。
……これで全く見知らぬ犬とかだったら、もしかしたらそこまで気を遣うような真似をしなかった可能性はあるが……コロマルとは、何だかんだと、かなり親密な付き合いをしてきた。
そんなコロマルが、もしペルソナを使いこなせず、シャドウに殺されるなんて事になったら、後悔してもしたりないだろう。
だからこそ、いざという時の為にコロマルにはペルソナを使えるようになっておいて欲しいのだ。
それに、コロマルが影時間に街中をパトロールする……という事も、微妙に期待しているし。
「あ、そうか。いや、てっきり俺ッチ、コロマルを仲間に引き入れるんじゃないかと思ったんだけど……」
「わん!」
順平の言葉を遮るように、コロマルは鳴き声を上げる。
そのタイミングの良さから考えれば、コロマルが何を言いたいのか、俺にも十分に理解出来た。
いや、今のタイミングだと、俺以外でも十分に理解出来ただろう。
実際、他の連中もコロマルに視線を向けているのだから。
「今のは偶然か? それとも、本当にコロマルがアルマーと一緒に
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