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悲劇で終わりの物語ではない - 凍結 -
人理修復後 ージャンヌ・ダルクー
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は私にとってあくまできっかけにすぎません──」

「──祖国フランスを救いたいという思い。その思いは何者でもない私から生まれたものです。最後に決断し、行動に移したのは私、ジャンヌ・ダルクに他なりません。」

「──今思えばウィスは恐らく私が辿るであろう未来の軌跡を知っていたのだと思います──」



 確証なんて存在しない──

 これは直感にも似た推測だ──



 だがウィスが教授してくれたことは後の自分の人生にて無駄になるものなど一切なかった。


 ウィスが伝授してくれた武術は戦場で──

 ウィスが伝授してくれた勉学の知識は後の裁判にて──



「勝手ですよね。まだウィスには聞きたいことや、話したいことも沢山あったのに──」

「何も言い残すことなく消えてしまうなんて。私はウィスに受けた恩に対して何も返せていないのに──」







───此処はウィス亡き後のカルデア。後世にて聖女と称えられた一人の少女は過去を回顧し、一人の男性を求め続ける───


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