暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜 日常風景のショートストーリー
士騎兄妹の休日 明日夏篇
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ら、当の昔にやっているだろうからな』
『まぁな』
何を威張ってるんだ、おまえは・・・・・・。
「・・・・・・千秋に捕捉するなら、あのときのあれは、当時の兄貴の秘密──要は
賞金稼ぎ
(
バウンティハンター
)
のことをあばくのが目的だったらしいぞ。・・・・・・こいつの言葉を信じるならだが・・・・・・」
赤龍帝と俺の言葉を聞き、千秋からはひとまずドレイクへの敵意を感じられなくなった。・・・・・・まぁ、警戒心はまったく緩んではいなかったが。
『ま、そういうことだ。今回は宿主も環境もそれなりに気に入ったからな。ドライグもいるし、その宿主もなかなかおもしろそうだしな』
ドレイクの言葉を聞き、赤龍帝は嘆息する。
『・・・・・・相棒、それから士騎明日夏。めんどうな奴に気に入られてしまったな』
「・・・・・・まったくだ」
「はぁ・・・・・・」
赤龍帝に同意だ、まったく。
イッセーはいまだに混乱しているのか、よくわかっていないような様子だった。
『そういうわけで、今日はまだ終わってねぇんだから、もっかい替われよ、明日夏』
いや、もういいだろうが。もう夜なんだからな。
『いや、まだその夜があるだろうが』
ふざけるな。高校生が夜遅くまでうろついてたら、いろいろめんどうが起こるだろうが。
『安心しろよ。うまくやっからよ』
俺はドレイクを無視し、さっさと帰路につく。
・・・・・・・・・・・・というか、さっさとこの格好をどうにかしたかった。
『チェッ。まぁ、いいか』
意外にも、ドレイクが文句を言うことはなかった。
『・・・・・・災難だったな、士騎明日夏。同情するよ』
「・・・・・・どうも。赤龍帝殿」
『ドライグでかまわん』
赤龍帝──ドライグに同情されるとか──明らかにドレイクはドライグに何かをやらかしたな。
気になるような、ならないような・・・・・・。
まぁ、いいか。とりあえず、いまはさっさと帰るか。・・・・・・松田と元浜への今日のことの誤魔化しも考えないといけないからな。
こうして、俺、士騎明日夏のとある憂鬱な休日はこうして幕を下ろした。
―○●○―
「そういえば、なんでおまえらは二人一緒にいたんだ?」
帰り道の途中、ふと、気になったことをイッセーと千秋に訊いた。
次の瞬間、千秋は顔を真っ赤にした。
こいつはますます気になるなぁ?
「えーっと、ちょっと二人で買い物とかをな・・・・・・」
イッセーが少し照れくさそうに言う。
へぇ、デートかよ。
『へぇ、デートかよ』
・・・・・・・・・・・・心の声がドレイクとハモってしまった。
まぁいい。こいつはますます、千秋からいろいろ
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