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ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜 日常風景のショートストーリー
士騎兄妹の休日 明日夏篇
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「なんだよ? ずいぶんとテンション低いなぁ?」
『・・・・・・おまえの相手をすれば、誰でもそうなるだろうよ・・・・・・』
「ハッ、言うじゃねぇか」
ここで、いまのいままで置いてきぼり状態だったイッセーが、自身の左手に──自身に宿っている赤龍帝に語りかける。
「おい、ドライグ! 一体どうなってんだよ!?」
『はぁ。相棒。いまの士騎明日夏は士騎明日夏ではない』
「どういうことだよ、それ!?」
『士騎明日夏の持つ
神器
(
セイクリッド・ギア
)
、「
緋霊龍の衣
(
アグレッシブネス・スカーレット
)
」には「
赤龍帝の籠手
(
ブーステッド・ギア
)
」の俺のようにドラゴンが宿っているのだ』
「ドラゴン!?」
『ああ。「
霊気の緋龍
(
アグレッション・スカーレット・ドラゴン
)
」ドレイク。それが士騎明日夏に宿っているドラゴンの名だ』
「よろしくな」
赤龍帝の説明に合わせて、ドレイクはイッセーに手を振る。
「答えて! どうしてあなたが表に出てきてるの!?」
そんなドレイクに激しい剣幕で詰め寄る千秋。
「ど、どうしたんだよ、千秋!?」
千秋の剣幕に困惑しているイッセーに赤龍帝が説明する。
『相棒。「
緋霊龍の衣
(
アグレッシブネス・スカーレット
)
」を所有していた過去の所有者は
皆
(
みな
)
、ドレイクにその肉体を奪われ、好き勝手をされていたんだ』
「なっ!?」
赤龍帝の説明を聞き、驚愕するイッセー。
「そう睨むんじゃねぇよ。こいつはちゃんとお互いの同意のもとなんだぜ。安心しろ。いまの状態はとりあえず今日だけだからよ。今日が終わればちゃんと体を明日夏に返してやるからよ」
そう言うドレイクだったが、千秋はまったく信用していなかった。
「信用ねえなぁ」
『・・・・・・一体何を根拠に信用があると思っているのだ、おまえは?』
「ドライグも手厳しいねぇ」
はぁ、替われ、ドレイク。
このまま行っても平行線なのは確実と思った俺は、ドレイクにそう告げる。
「へいへい」
ドレイクはとくに渋ることなく、俺に肉体を返還した。
「・・・・・・二人とも、落ち着け」
「っ、明日夏なのか!?」
「ああ」
すると、ドレイクはこの場にいる全員に聞こえるように俺の中から語りけてきた。
『ほーら、ちゃーんと、返してやっただろ?』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ドレイクの言葉を聞き、ジト目になって無言で俺──正確には、俺の中にいるドレイクを睨む千秋。
『・・・・・・はぁ、相棒、それから士騎千秋も。一応、いまのこいつの言葉は信じてもいいだろう。俺が保証しておく』
「だ、大丈夫なのかよ、ドライグ・・・・・・?」
『ああ。こいつにその気があるのな
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