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ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜 日常風景のショートストーリー
士騎兄妹の休日 明日夏篇
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徒に手を伸ばした男を助走を加えた跳び蹴りで吹っ飛ばした。
「俺、参上!」
なんだ、そのポーズと名乗りは・・・・・・。
「なんだ、てめぇ!?」
「なんのつもりだ!?」
「通りすがりの正義の味方だ、覚えておけ──なんつってな」
男たちの怒声にドレイクは飄々と答える。
「ざけんじゃねぇぞ!」
「女の前だからってカッコつけてんじゃねぇぞ!」
男二人が殴りかかってくるが、ドレイクはそれを易々と避ける。
「よっ」
「がぁっ!?」
「ほいっと」
「ごはぁっ!?」
ドレイクはそれぞれの男の顔面に強烈な蹴りを叩き込み、男二人の意識を刈り取ってしまった。
「な、なんだ、こいつ!?」
「めちゃくちゃ強ぇ!?」
「ん♪」
「「ひ、ひぃぃっ!?」」
残る男二人は、ドレイクの強さを目の当たりにし、一目散に逃げだす。
「お〜い♪」
「「ひっ!?」」
「忘れ物♪」
ドレイクは逃げようとする男二人を呼び止め、倒れている男たちを指差す。
その後、倒れた仲間を担いで、男たちは今度こそその場から逃げ出した。
「なんでぇ、大したことねえの」
「あ、あの?」
「ん?」
「あ、ありがとうございます!」
女子生徒が頭を深々と下げる。
「気にすんな。じゃな」
ドレイクはそそくさと、その場からさっさと退散した。
―○●○―
正直、意外だったな。おまえが助けに入るなんて。
「なぁに、あそこは介入して場をかき乱したほうがおもしろいそうだなと思っただけだ。言っただろ? 『おもしろそうなことを探すことには一切妥協しねぇ』てな。俺がおもしろいと思えるようになるんなら、なんにだって介入してやるぜ」
・・・・・・やっぱり、こいつはハタ迷惑な奴だよ。
「けどまぁ、あくまで介入するのはおもしろくない状況のときだけだ。俺が手ぇ出さなくてもおもしろい状況なら、わざわざヘタに介入する気はねえよ」
そこはむしろ、さらにおもしろくするんだと行動するところじゃないのか?
「わかってねぇなぁ。俺が介入しなくてもすでにおもしろそうなところがいいんだろうが。ようは、天然物だよ、天然物。おまえは天然自然にできたきれいなものや景色にわざわざ手を加えるか?」
それはまぁ、せっかく自然にできたのに、手を加えるなんてもったいない気はするが。
「そういうこった。まぁ、たまぁにスパイスとして介入するかもしれねぇけどな」
結局介入するのかよ・・・・・・。
「たまぁにだよ、たまぁに」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「黙るなよ。ま、いいけど。そういうこった。俺はいまの環境にはおおむね満足してんだ。だから、
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