暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜 日常風景のショートストーリー
士騎兄妹の休日 明日夏篇
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・・・・・・・・・どうする、元浜よ?」
「・・・・・・・・・・・・まぁ、いいんじゃないか。こいつもきっと、いろいろと発散したいんだろう」

 おい! おまえらもなに適当に納得してんだ!?

「よし! ならばついてこい!」
「エロの偉大さを教えてしんぜよう!」
「おう! 頼むぜぇ♪」

 ふざけるなぁぁぁっ!
 俺の叫びはドレイク以外に聞かれることはなかった。


―○●○―


 ・・・・・・・・・・・・はぁぁぁ・・・・・・。

「溜め息すると幸せが逃げるぜ?」

 ・・・・・・・・・・・・誰のせいだ、誰の・・・・・・。
 あのあと、二人に連れられてなにやら路地裏にあった店に入り、そこで延々と二人にエロについて語られ、正直、俺はげんなりしていた。
 ドレイクは二人の話をおもしろそうに聞いていた──というより、熱心に話す二人を見て楽しんでいた。
 その後、ドレイクは松田と元浜と一緒にゲーセンに行ったりし、二人と別れた。
 ・・・・・・だが、俺の精神的に大変だったのはそれからだった。
 髪を染めようとしたり、声をかけてきた不審な女性の誘いに乗ろうとしたり、顔に傷がある明らかにその手の集団に接触しようとしたりと、もうさんざんだった・・・・・・。
 改めて周りを見ると、いつの間にか、すっかり夕暮れになっていた。

「いやぁ、楽しい時間ってのはあっという間に過ぎちまうなぁ♪」

 買い食いのために買ったハンバーガーを頬張りながら、嬉々とした表情でドレイクは言う。
 ・・・・・・・・・・・・こっちは神経が休まらなかったんだがな・・・・・・!

「慌ててるおまえは見てて飽きなかったぜ♪」

 ・・・・・・この野郎・・・・・・!

「ははは♪」

 のんきそうなドレイクの笑いに俺はうんざりになってきた。・・・・・・・・・・・・心底疲れた・・・・・・。
 
「ん、なんだ?」

 話し声が聞こえ、ドレイクがそちらのほうを見ると、駒王学園のじゃない学生服を着た女子生徒一人が軽薄そうな五人組の男たちに囲まれていた。

「ありゃぁ、ナンパかねぇぃ?」

 十中八九その通りだろう。
 女子生徒はいやがっており、男たちの間を縫って逃げようとするが、男たちはそれを逃さない。
 ドレイク、替われ!
 放っておくわけにもいかないと、ドレイクに人格の入れ替えを要求する。

「いいや、ここは俺にやらせろ♪」

 予想外にドレイクが助けに行こうとしていた。

「そのほうが面白そうだからな」

 そう言うと、ドレイクは駆け出す。

「あ、あの、やめてください・・・・・・」
「いいからさぁ♪ 俺たちといいところに──ぐへぁっ!?」
「「「「なっ!?」」」」

 ドレイクは女子生
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