暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜 日常風景のショートストーリー
士騎兄妹の休日 明日夏篇
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長年、おまえの中から見てて知ってたけど、改めて見ると地味な服ばっかだな」

 手持ちの服の文句を言われる。確かに俺が所持している服はほとんどが機能性重視でオシャレとは縁遠いものばかりであった。俺自身、オシャレとかにあまり興味がなかったからな。

「しょうがねぇ。とりあえずこれでいいか」

 そう言って取りだしたのは、黒系のシャツとジャケットにジーンズだった。俺がよく外出のときに着ていく組み合わせだった。

「・・・・・・俺的にはもっと派手なのがいいんだけどな」

 ・・・・・・はぁ、少しだけなら俺の通帳からおろしてもいいぞ。

「マジで! 気前がいいな、おい!」

 ・・・・・・グチグチと言われても喧しいだけだからな。

「んじゃ、まずは、銀行に出発といきますか♪」


―○●○―


 ・・・・・・まさか、十万もおろすとは思わなかった。
 そんなに一体、何に使うつもりだ?

「別に全部使うつもりはねえよ。念のための予備金ってやつさ。つうか、あんだけ大金があるんだからケチケチすんなよ」

 俺と千秋は現在、兄貴と姉貴からの仕送りで生活をしている。しかも、兄貴に至っては生活費だけでなく、俺と千秋のお小遣いまで送ってきている。おまけに一般的に比べればかなりの高額をだ。
 俺の分はいらないと言ったが、兄貴も譲らず、高校卒業までの間ということで決着を着けた。
 そして、俺はそれを必要な分と多少の余分なことへの出費程度にしか使わず、残りは貯金している──のだが、もらってる金額が金額なため、口座の金額がえらい額になっていた。正直、十万おろされても特に痛手にはならないぐらいには。
 ・・・・・・久々に残高を見たが・・・・・・金銭感覚が狂いそうだ・・・・・・。
 そんな感じで、調子に乗ったドレイクが十万もの大金をおろしたわけだ。

「さてと、まずは服だな♪」

 大金を手にしたドレイクは意気揚々と服屋に向かうのだった。


―○●○―


「悪くないな♪」

 そう呟くドレイクが主人格の俺の服装は、派手な模様をあしらった赤のシャツ、今日着てきた俺のジャケット(どうやらこれは気に入ったらしい)、茶色のダメージズボンというものだった。
 さらにドレイクは服を購入したあと、アクセサリー屋に行き、いくつかのアクセサリーを購入し、すでに身に付けていた。
 身に付けているものは、右手の中指にドラゴンをあしらった指輪、その指輪と鎖で繋がっている大きめの指輪を小指に、右手の人差し指と薬指にシンプルな形をした銀色の指輪、右腕にドラゴンをあしらった腕輪、左腕にシンプルな形をした銀色の腕輪、首にドラゴンをあしらったネックレス、ベルトにドラゴンをあしらったバックル、ズボンの左側にチェーンというものだ。どれもこ
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