ペルソナ3
1947話
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案内する。
すると、俺からの相談があるというのは、既に他の者にも知らされていたのだろう。
順平、有里、山岸、真田……そして、今日は珍しい事に幾月の姿までもがあった。
……うん?
ふと、何か違和感があり、改めてその場にいる面子に視線を向ける。
「山岸?」
「え? あ、はい」
突然声を掛けられた事に驚いたのか、山岸がこっちに視線を向けてくる。
戸惑ったような様子を見て、ふと思い出す。
そう言えば、以前有里だったか、順平だったかが、山岸が寮に引っ越してくるって話をしていたような、いないような……
いやまぁ、山岸の立場というのは、美鶴達の中ではかなり大きい。
非常に高い探知能力を持っているペルソナがおり、そのペルソナのおかげで、現在の美鶴達はかなり効率的にタルタロスを進む事が出来ている。
そんな山岸だが、探知能力に特化しているペルソナだけに、戦闘力という点では無力に等しい。
また、影時間に行動する為にも、1人だけ別の場所に住んでいるというのは、色々と不味いだろう。
その辺りの事情を考えれば、やはり山岸がここにいるのはおかしくないのだろう。
……有里の士気向上という意味も強いのかもしれないが。
「やぁ、アルマー君。久しぶりだね。色々と細かい仕事があって会えなかったけど、今は元気かな?」
幾月が笑みを浮かべながら、そう声を掛けてくる。
そんな幾月に対し、俺は小さく頷くだけだ。
人当たりは良いのだが、相変わらず俺の中には幾月に対する不信感とも嫌悪感ともつかないものがある。
「さて、取りあえず今日ここにやってきた理由だが……」
そこで一旦言葉を止め、俺はゆかりの側にいる犬に視線を向ける。
そうなると、当然ながら他の者達も俺の視線を追って犬を見る。
そうして全員の視線が犬に集まったところで、俺は口を開く。
「この犬、実は影時間の適応者で、ペルソナ使いでもある」
そう、告げるのだった。
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