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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百五話 ここの所忙しかったので少し休みませんか?
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てのける人間に諸提督は眼を見張ったが、そこには賞賛の色も現れていた。
「そうか。無理にとは言うまい。このような家臣をブラウンシュヴァイクは使いこなせなかったのが惜しいがな。」
ラインハルトは少し遠い目をしながらそう言った。
「ですが、閣下のお言葉には感謝の言葉もありません。・・・・一つお願いがございます。」
「何か?」
「先にブラウンシュヴァイク公爵の奥方とご息女に関して助命された由、聞き及んでおります。しばらく時間をいただきたい。お二人の身辺整理を行った後、あらためて閣下のもとにはせ参じたいのです。」
ラインハルトはうなずいた。
「ブラウンシュヴァイク公爵の妻とその娘には罪はない。もっとも・・・・貴族として平民を顧みず奢侈にふけっていた事実は看過しえないがな。」
「失礼ですが、それは閣下ご自身にも当てはまりましょう。閣下の御生活ぶりは私も聞き及んでいるところではありますが、ここ帝都に住む民、そして辺境に住む民にとっては閣下の生活でさえ豪奢に写ることもあるのです。」
ラインハルトは軽く笑った。シュトライト准将の言葉のストレートさが彼の琴線に響いたのだ。
「卿の言は良し。私もそのことについては考慮すべきだと思っている。わかった。ブラウンシュヴァイク公爵の妻と娘の事、卿で面倒を見てやるが良い。」
アンスバッハ准将はブラウンシュヴァイク公爵と運命を共にしていたので、ここにはいない。旧家臣も四散し、面倒を見てやる人間がいなくなっていたのだ。シュトライト准将の発言は忠臣とはこのようなものだということを周囲に印象付けるに十分なものだった。
シュトライト准将が兵士に連れられて退出する。そして――。
「ベルンシュタイン中将。」
その名前が呼ばれた時、転生者たち、そしてキルヒアイスは身構えて彼の入場を待つこととなった。ティアナに至っては思わず剣の柄に手をやったほどだった。少しでも不審な動きをすれば斬り捨てる覚悟でいたのである。
ベルンシュタイン中将はラインハルトの2mほど手前まで護衛の兵士に抱えられた状態で進み出た。
「その手錠を解いてやれ。」
ラインハルトの指示に兵士たちは彼の手錠を解いた。
「卿とは一度会いまみえてみたかった。如何にしてブラウンシュヴァイクをそそのかし、いや、それ以前にミュッケンベルガー主席元帥、リヒテンラーデ侯爵を襲撃し、帝都オーディンに帰還するわが軍を鮮やかに包囲しえたかを聞きたかったのだ。」
ベルンシュタイン中将の顔に冷ややかな温度が出た。
「それを聞いてどうするのですか?戦史に書き加えるとでも?悪人ベルンシュタインが如何にしてローエングラム公を襲撃し、その覇道を阻む愚挙を行ったか、という風に。」
「貴様!!!」
ビッテンフェルトが色を成して進み出ようとしたがルッツ、ワーレ
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