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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百五話 ここの所忙しかったので少し休みませんか?
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・・。」
若き砂色の髪の大将が何を言おうとしているのかをフィオーナはすぐに理解した。
「ベルンシュタイン中将の件は聞いている。今日も会いに行ったのだろう?」
「ええ・・・・。」
あれからフィオーナは捕虜たちのところに顔を出し、事にベルンシュタイン中将の元には何度か訪れていた。
「その顔を見れば、芳しくないことは分るよ。でも、最後まであきらめないのだろう?」
「・・・怒らないの?」
繊細な少女のようなどこかおどおどした問いかけだった。この人は強いけれど、時としてこういう一面を見せる。ミュラーは長年の付き合いでよくそれがわかっていた。
「怒りはしないさ。本当に君らしいと思うよ。宇宙艦隊司令長官らしくない、上級大将らしくないなどという人間は君のことをわかっていないというだけさ。」
「・・・・・・・。」
「最後までやってみるといい。たとえ相手に通じなかったとしても、君は最後まであきらめない。そんなところが君の長所だし、僕が好きになったところだから。」
「・・・・ミュラー。」
背後で咳払いがした。
「新婚早々のやり取りのところをすまないが、外は寒い。早く俺たちを中に入れてくれないか?今日は招待されているのだったな?」
「あっ!!!」
フィオーナは飛び上らんばかりに驚いた。外ではルッツ、ワーレン、ケンプ、そしてむっつり顔のアイゼナッハ、それにビッテンフェルト、メックリンガー、ロイエンタール、レンネンカンプ、ミッターマイヤーら諸提督が顔を並べていたのだから。今日は金曜日。新婚の二人の家が新築したこともあり、その祝いパーティーという事で招かれていたのだ。
「外は雪が降ってきたわよ。はい、これ、お祝いのお酒ね。」
ティアナがワインボトルを掲げて見せた。その隣でバーバラが、食材を下げた袋を持っている。レイン・フェリル、ヴァリエ、ルグニカ、エレインと言った女性陣が手に手に袋を下げている。皆ここに来る途中に買い出しによってきたらしかった。
「ほら、入った入った。私たちが台所を使うから、そっちはそっちで居間で飲んでいなさいよ。」
ティアナが諸提督の背中を押すようにして皆を中に入れた。男性陣を接待すべくミュラーがいち早く戸棚に駆けつける中を、女性陣は広いキッチンに足を踏み入れた。台所のレイアウトを漁るのが趣味だというルグニカが早速あちこちを調べまわるのを、それを止めようとするレイン・フェリルとすったもんだするのをしり目に、ティアナがフィオーナに顔を向けた。
「あ、そうそう、後でラインハルト、キルヒアイス、そしてアレーナさんも教官も来るって。アンネローゼ様もウェストパーレ男爵夫人もヒルダさんもやって来るわよ。」
「そんなに!?」
「まぁ、いいじゃない。皆が一堂に集まって大勢で騒ぎ立てる機会も今までほとんどなかったわけだし。」
「人の家だからっ
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