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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第七話 初夏の風そして
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あるのだから」
「流産と言うことでよろしいでしょうか」
「お前に任せる」
「御意」


帝国暦477年6月30日

■ オーディン  ノイエ・サンスーシ ベーネミュンデ侯爵邸    テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

 ふううう、そうなんだよね。
新しい寵姫としてアンネローゼがやって来たそうだ。
お母様が非常に怒っておられた、危険な兆候だ!

アンネローゼが来たのって、宮内省職員が自分の点数稼ぎのために見つけてきたんだよね。
そうならないように、お父様をお母様の元へ日々通わせる作戦だったが、
子供が出来たから夜のお勤め無いから、お寂しいであろうと勝手に連れてきやがった。
余計なことをしくさってからに!

ここの所お母様の所へ度々通っていたから、
安心してアンネローゼを探せ作戦を行わなかったけど
てか探せるわけがないけど。

原作道理起こるのか、イベントが!
歴史の修正力というやか、はたまたバタフライ現象か。
これでラインハルトがやって来る!!!
帝国の危機だー!

お父様も押しに弱いから、認めてしまうし。
お偉いさん達もあまり、お母様に権力が行くのが危険と感じたのだろう。
クソッ、コルヴィッツめ一時は出世して喜んでいるだろうが、いつか必ず後悔させてやる!!

 とにかくも信頼できる味方を探さなきゃだめだ。
グリンメルスハウゼン爺様に早く繋ぎを取らないといけなくなった。


帝国暦477年7月

■オーディン 某所

「陛下に新たな寵姫が出来たな」
「はっ宮内省の役人が市井で見つけてきたとのこと」
「平民か?」

「いえ一応帝国騎士ですが、平民以下の生活だったとか」
「歳は幾つだ」
「15歳で在ます」

「良いの、ここの所。陛下は酒もあまり飲まず健康になりつつあるから、
新しい寵姫に性を吸われれば早くに衰弱しよう」
「まことに」

「政権にしがみつきたがるあの老いぼれ共に、
侯爵夫人の権勢が増えると困ると、
囁き新たな寵姫をもって侯爵夫人を牽制せよと言ったが、
これほど早く決まるとはおもわんかった」
「これで流産すれば万々歳じゃ」
「御意」
      

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