アルバレス編
カラコール島
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んだと。
「少人数がいい。アルバレスに潜入してマスターを救出、そして脱出する」
俺とウェンディは小さくうなずく。彼女はこちらを向いて全員に釘を指した。
「これは戦いではない。潜入・・・救出作戦。無駄な戦いも騒ぎも一切起こさない」
彼女の冷静さには頭が上がらない。その作戦に1人納得してないものもいたが、彼女は彼に詰め寄る。
「いいか、ナツ」
「お・・・おう。必ずじっちゃんを助け出す!!」
こうして俺たちはマスターを救出するために行動することになった。そんな時地上では、俺たちの会話を盗み聞きしていた男が別行動に出ようとしていたが、俺たちはそのことをこの時は知るよしもなかった。
「ウップ・・・」
「船で行くのかよ・・・」
俺たちがいるのは船の上。そこでは俺とナツさんが安定な船酔いを起こしていた。
「何で行くと思ってたんだ」
「ホラ・・・メストの瞬間移動でピューッと」
「そんなに長距離は無理だ」
「そんな・・・」
今にも死にそうな俺たちは助けを求めるためウェンディを頼ろうとした。しかし、ここで予想だにしない出来事が起こる。
「ウェンディ・・・助け・・・」
トロイアをかけてもらおうとしたところ、彼女も真っ青な顔で海に顔を向けて吐き気を抑えていたのだ。
「「ウェンディ!?」」
「すみません・・・なんか私も・・・乗り物に弱くなっちゃったみたいで・・・」
俺たち同様乗り物酔い中の彼女は慣れていないかともあり動くこともできない様子。
「大丈夫?」
「こうなるとウェンディにもトロイアは使えないわ」
「魚食べる?」
「余計気分悪くなっちゃうよ〜」
このままでは戦力にならないので到着するまで寝室で休ませてもらうことになった俺たち。グレイさんが運んでくれたのだが、寝室につくまでに服がどんどん脱げていたけど、風邪引いたりしないのかな?
「ウェンディも乗り物に弱くなったんだね」
「ごめんね、シリル」
寝室で横たわっていると少しは気分もよくなる。それにしてもウェンディまで乗り物酔いになってしまうと・・・今後乗り物に乗るのがますます厳しくなってしまうような・・・
「見えてきた、カラコールだ」
「ホラ、下船の準備しろ」
それからしばらくすると第一の目的地、カラコール島が見えてきたらしく引きずり出される。確かスターマンゴーが美味しかった・・・う・・・食べ物のこと考えたらますます吐き気が・・・
「待て。あの船は何だ?」
島が見えてきたところでエルザさんが何かに気が付いた。巨大な黒塗りの船。そこに描かれているのは見たこともないマーク。
「アルバレス帝国軍の船だと!?」
「なんでこんなところに」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ