アルバレス編
カラコール島
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て「ハイ、わかりました」って言うと思う?あのマスターが」
「頑固なところあるもんね〜」
たぶんメストさんは止めただろうけど、それで止まるようなら苦労はない。アクノロギアと対峙した時もマスターは自身を犠牲にしてでも止めようとしてたし、俺たちのことになると自分のことなんてちっぽけなものだと思ってるのかも・・・
「無事なのかしら・・・」
「心配ですね」
「交渉を続けているのか・・・幽閉されているのか・・・あるいは・・・」
「その先は言うな」
最悪の事態もありうるこの状況下では誰も口を開くことができない。メストさんはそこからこの1年の経緯を話し始めた。
マスターの提案によりウォーロッドさんに頼み聖十大魔道を中心とした評議院を立ち上げたこと。
その中でもアルバレス帝国の脅威についての認識は共通しており、すぐさま防衛戦を張ったこと。
「じいさんの時間稼ぎは成功したってことか。だったらもう帰ってこれるじゃねーか」
「本来なら。この情報が6代目の耳に届いていないのか・・・帰ってこれない状況なのか」
「だから助けに行く。だろ?」
ナツさんのその問いに全員がうなずく。もちろんメストさんも始めからそのつもりだ。
「あぁ。マスターに言われた通り評議院は復活させた。ここからは俺は妖精の尻尾の魔導士として動く」
「ギルドのメンバーが揃えばどんな敵だって怖くないよ!!」
「そうだそうだ〜!!」
「みんなで行きましょう!!」
仲間たちが揃ったことで俺たちの自信は何倍にも膨れ上がっている。エクシードトリオもそれに同調し気合い満点いざ出発と思ったところで・・・
「待て」
エルザさんに制止されてしまった。
「マスターほどの人が勝てないと見込んだ相手だ。無策で突入する訳にはいかん」
「俺たちは1年で強くなった!!どんな敵だろーが負けたりしねぇ!!」
「マスターが身を挺して作った時間、私たちへの想い、無駄にするつもりか?」
相手がどれだけ強かろうが俺たちだって成長してきている。それでも、新たにマスターとなった彼女は冷静に判断していた。
「ギルドを立て直し仕事を再開し妖精の尻尾を復活させる。再び集まったみんながいつも通りに笑っていてほしい。これが私の・・・7代目マスターとしての考えた」
「ウソでしょ?」
「エルザさん・・・」
「オイ・・・そりゃあ―――」
自分たちのために1人を犠牲にする・・・今までの彼女ならばありえない判断に思わず震える。
「だが、1人のギルドメンバーとしての考えは違う。必ずマスターを救出しなければならない!!だからここにいるメンバーのみで行動する」
それを聞いた瞬間、全員が安堵した。やっぱりエルザさんはエルザさんな
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