第2話 新たなる絆(前編)
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俺はイングラム・プリスケンであり、イングラム・プリスケンではない。》
「どういう事だ?」
《今の俺は、お前の中に残っていたイングラム・プリスケンの残留思念ともいうべきモノをベースに構築された、
言わば人格プログラムに過ぎない。》
「デッドコピーという事か?」
《そうとって貰って構わない。・・まあ、デッドコピーと言ってもオリジナルの知識も記憶も全て網羅しているがな。》
《そして・・俺を構成している物質とお前の中にある物質は同じ物質で、ジュエルシードと呼ばれるモノだ。》
「俺の中にあるモノだと?」
《そうだ。そして、それがお前に魔力の動力炉ともいうべきリンカーコアを擬似的に形成している。
これを触媒にしてディス・レヴとの間にゲートを開き、直接魔力を得ている。・・・まつろわぬ霊の力・・“負の無限力”をな。》
「・・・俺にも魔力を扱えるという事か。」
《そして、此処からが重要な所だ。
このジュエルシードとは、多少変質してはいるが俺達の世界で言うズフィルード・クリスタルと同一の存在の事だ。》
「なんだと!?何故・・この次元にズフィルード・クリスタルが存在する!?」
《それについては情報不足で予測の範囲を出ないが、この次元連結体にもバルマー星が存在していた。》
「・・・存在していた?」
《そう、この次元のバルマー星は既に滅んでいる。おそらく宇宙怪獣との相打ちによってな。》
「・・・・・・。」
《ジュエルシードはそのバルマーの遺産という訳だ。そして、これは蛇足だが・・
ジュエルシードにはシリアルナンバーがあり、俺とお前のナンバーは1と16・・・・偶然と言うには余りにも因縁じみているだろう?》
「・・・・此処でもその数字は付き纏うのだな。因果なものだ・・・・そして、これがこの次元においての俺達の因子という事か。」
《後、お前の肉体年齢が若返っている理由は、現状では情報が少なく不明だ。》
「身体能力は問題は無いからな。それは分かり次第で構わない。」
俺は一つ気になる事が出来たので、その事をイングラムに尋ねた。
「それよりも、その情報の出所は何処だ?」
《今までの情報は俺とお前のジュエルシードに蓄積されてきたデータを参照にした。
ズフィルード・クリスタルに情報を蓄積する能力があることを知っているだろう?それを引き出したに過ぎない。
バルマー人はデータの量が膨大な為に分割して記憶させたらしい。それ故に、俺が引き出せるのはその一部分だけだ。》
「・・・俺達も独自にスフィルード・クリスタル・・いや、ジュエルシードを回収するしか無いと言う事か。」
《既に回収されてしまった分に関しては交渉するしかあるま
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