第2話 新たなる絆(前編)
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恥ずかしくて言えるわけないやん!
「とにかく、ご飯が冷めないうちに食べよっか。」
「そうだな。せっかくはやてが作ってくれたんだ。早く食べるとしよう。」
「うん!」
「頂きます。」
クォヴレーさんが手を合わせた後、夕飯を食べ始めた。
「・・・?・・はやて、どうした?」
ハ!?・・私はクォヴレーさんをずっと見詰めていたらしい。
クォヴレーさんが怪訝な顔で、こちらを覗き込んでいた。
「・・いや・・・その・・クォブレーさんが『頂きます』を知ってるとは思わんかったから・・つい・・」
「?普通は食前にこうするのではないのか?」
「いや・・日本では普通なんやけど、見た目外人のクォブレーさんがすると違和感があるんや。」
する事自体は、良い事なんやろうけどね。
「・・そうか。」
「なんや、なんか思い入れでもあるん?」
「・・・身近な仲間に大喰らいの男がいてな、その男が教えてくれた。食物を摂取する時には大事な行為だと。」
「・・そうなんや。」
その後、クォブレーさんと私は黙々と食事を続けた。時折、『おいしい』と褒めてくれたんや///////
「やはり、人が作った食事はいいな。久しぶりに堪能した。」
「クォブレーさんって、今まで何を食べてたんや?」
「ここ最近は木の実や獣の肉、機体に積んであったレーションなどだな。」
「そーなんや。クォブレーさんも苦労してたんやな〜。」
「・・・・はやて。今更だが、俺のことは呼び捨てで呼んでくれて構わない。『さん』付けで呼ばれるのは慣れてないせいか違和感がある。」
「・・・・・じゃあ、クォヴにぃって呼んでもええやろか?」
私は少し考えた後、以前から家族が欲しかった事を思い出し、提案してみたんや。
「了解した。はやて、改めてよろしく頼む。」
「・・・・ホントにええの?」
「ああ・・はやての側なら俺も穏やかな感情でいられるからな。」
クォヴ兄ぃは私の頭をなでながら、はにかむ様な微笑を見せてくれた。
自分の顔が真っ赤になっているのは、頬の熱さで分かった。
「天然さんや・・・」
クォヴにぃを見ながら思わず呟いてしまったが、我ながら言い得て妙だと思った。
(クォヴレーサイド)
今日は色々な事がありすぎて疲れていたのか、食後はやてがウトウトと船を漕ぎ出したので、
部屋まで運びベッドに寝かせ付けた。
その後リビングに戻り、イングラムに先延ばしされていた説明を要求する。
「では、説明して貰うぞ」
《・・・良いだろう。》
一息程間を置いて、イングラムは今の状況を説明し始めた。
《まず、
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