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虚空の魔導師
第2話 新たなる絆(前編)
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識した。

「・・・確かに彼等なら・・真に“正義の味方”と言えるだろうな・・。」

「・・彼等って誰や?」
はやてが何故か顔を赤く染めながら、尋ねてきた。

「かつての俺の仲間達だ。俺を人間にしてくれた戦友達・・・っ!」
言ってしまってから、ハッと我に帰った。

話すつもりのなかった事まで漏らしてしまい、俺は思わず顔を顰めた。

「・・・・人間にしてくれた?」

・・どうやら誤魔化す事は出来ない様だ。

「どういう事や?」

「・・・・・。」
俺は覚悟を決め、自分がバルシェムという戦闘用に造られた人造人間であり、
かつての戦友達に人としての絆を貰った事を話した。

「大切な人達なんやね・・」

「ああ。俺には過ぎるくらいの・・な。」


















(はやてサイド)

クォヴレーさんは話し終ると、頷く私の顔をマジマジと見詰めてきた。

「・・なんやの?そんなに見詰められたら、ごっつ恥ずかしいやん!」
私が顔を染めながら抗議すると、クォヴレーさんは苦笑しながら聞いてきた。

「・・いや、正直な所話が荒唐無稽過ぎて、到底信じて貰えるとは思ってなかったから・・少し気になってな。」

私自身、言われてみて初めて気付いた。
正直な所、なんで素直に彼を信用したのか、自分でも解らなかった。

・・・ただ、自然にこの人の言葉を信用してしまったんよね。

「私もな・・なんで信じたんか分からん。・・・ただ、何となく信じてしまうんや。」
私は正直に話す事にした。

「そうか・・俺としては有り難いのだが・・・」
その後、クォヴレーさんはそのまま黙り込んでしまった。

「ごめんな〜。答えになってない答で・・」

「・・いや、はやてが信じてくれるのなら俺は嬉しい。」

・・・不意打ちは卑怯や。
急にそんな笑顔正面から見てしまったら、私ドキドキしてしまうやん。

ん?そういえば、クォヴレーさん、住む所はどうするんやろ?
今日この世界に着いたんやったら、用意している暇なんてなかった筈や。

私がその事を尋ねると、
「アストラナガンのコックピットで寝る。」
と平然と言い放った。

ピシ!!
私の中で何かにヒビが入る音が鳴った気がした。

「あかん!私の命の恩人が宿無し暮らしなんて絶対駄目や!!」
自分でも驚く位の大声やった。

・・・この後、半ば強引に私の家で暮らしてもらう事にした。
今までに考えられん程に、真剣にお願いした。

そこまで必死になった理由は、私が一番よう分かっとる。

私はこの人と一緒に居たかっただけやけや・・・

この広い家で一人は寂しいんや・・・・・

けど、そんなこと
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