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悲劇で終わりの物語ではない - 凍結 -
幕間の物語 I
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さんとウィスのお2人の関係を知りたくて…。」

 どこか躊躇う様子を見せながらもそう尋ねるは個人によって差はあれどウィスを皆一様に慕う女性たちである。


 ジャンヌ、邪ンヌ、アルトリア、モードレッド、アタランテ、メデューサ、メディア───


 そんな彼女たちを代表してジャンヌが尋ねる。

「まあ、一言で言えば相思相愛だな、ありゃあ。お互いがお互いに依存し合っているんだわ。」

「依存…ですか?」

 悩まし気に首を傾けるジャンヌ。

「ああ、師匠の方が過剰に依存していることは間違いないがな。」

 聞き漏らすまいと一字一句真剣にジャンヌたちは耳を傾ける。クー・フーリンはそんな彼女たちの様子を横目にしながら話を続けた。

「──それに気付いている奴もいると思うが師匠はかなりのヤンデレだ。」

 スカサハはヤンデレ、間違いない。愛がとにかく強く、重いのだ。その愛を受け止めているウィスも凄いのだが。

「昔オイフェっていう師匠によく似た女性がいたんだが、ウィスがそいつと少し仲良さげに話してるだけで嫉妬していたからな。あの時の師匠は目のハイライトが消え、ゲイボルクを投擲しようとしていてそれは恐ろしかった…。」

 遠い目をしながら語るクー・フーリン。

「師匠が暴走した時はいつもウィスが止めてたっけ……。」

 彼は懐かしげにどこか達観した目で虚空を見つめる。相当苦労したのだろう。

「生娘のように嫉妬してよ。たくっ、年を考えろっての、年を。」

 年を強調し、思わず口を滑らせるクー・フーリン。

「───ほう、それは私のことか?」

 そんな彼に言葉をかけるは───

「当たり前だろ。あんた以外に誰がい…」


いや、待て

今、自分は誰と話している?



「随分と面白い話をしているじゃないか。私も是非交ぜてくれないか?」

「は、ははっ。し…師匠───」








───キャスニキがログアウトしました───








「さて、私とウィスの関係だったな。」

 地面には血溜まりにて倒れ伏すクーフーリンの姿が。

「は…はい。」

 思わず声が震えるジャンヌ。見れば彼女以外の女性たちもスカサハにどこか引いていた。

「私とウィスの出逢いは─、殺し愛だな。」

 そう、殺し"愛"。

「あ、あの、すいません。今の言い方おかしくありませんでしたか?」

 突っ込まずにはいられないジャンヌ。

「気のせいだ。」

 スカサハは華麗にそれをスルーする。




「それで…スカサハさんはウィスのことをどう思っているのですか?」

「そうだな──、言葉に表すことができない程に
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