ペルソナ3
1946話
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ャドウがエントランスを通って街中に出るというのは不可能な気がするんだが。
影時間になってから、美鶴達がエントランスに到着するまでの短い間にシャドウが逃げ出した……まぁ、可能性としてはあるだろうけど、それはそれで違和感があるのは間違いない。
ともあれ、現在の状況を考えるとどこからか……それこそ、タルタロス以外からシャドウが現れているという可能性も十分に考えられる。
いや、今はそんな事を考えている場合じゃないか。
シャドウがどこから出てくるのか……そんなのは、俺ではなく、それこそ桐条グループの研究者達に任せておけばいい。
今の俺達に必要なのは、犬をどうするのかという事だ。
俺の言葉に、悩んでいる様子を見せるゆかりだったが、やがて不承不承といった様子で口を開く。
「そうね。他に手段がない以上は……しょうがないと思うわ」
ゆかりが、若干不満が残ったままだったが、それでも犬を撫でながらそう告げる。
本心では、やはり桐条グループに頼るような真似はしたくないのだろう。
だが……実戦という事であればまだしも、研究とかに関しては、俺達は間違いなく桐条グループに及ばない。
いや、そもそも研究とかしてる訳でもない以上、及ばない云々以前に、同じ土俵にすら立っていないというのが正しいのか。
勿論、ホワイトスターと繋がっているのであれば、話は別だ。
性格はともかく、能力という意味では超一流……いや、それ以上の天才が多く揃っている技術班が魔法球を使って研究をすれば、影時間やシャドウ、ペルソナといった代物についてはもの凄い勢いで判明していくだろう。
だが、それはホワイトスターに戻れない今の状況で考えても、どうしようもない事だ。
「なら、影時間が終わったら、犬を連れて巌戸台分寮まで行くとするか」
その言葉に、ゆかりは頷きを返すのだった。
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