第16話
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摘したユウナだったが未だ武器を収めていないリィンとセレーネの様子を見て首を傾げた。
「気を抜くな……聞いた情報を思い出すんだ。本校の卒業生は幾つの影を見たと言った?」
「3つの影……」
「まさかもう一体……!」
リィンの指摘を聞いたアルティナとクルトが呟いたその時、ユウナ達の背後に先程リィン達と共に倒した人形兵器が新たに一体現れた!
「ぁ………」
「くっ……」
「クラウ―――(間に合わない……?)」
疲労によってすぐに動けないユウナとクルトが人形兵器の奇襲攻撃を受けようとしたその時
「オオオオオオオッ……!」
「ハアアアアアアッ……!」
リィンは自身に秘められる”力”を解放し、セレーネは膨大な魔力を一瞬で解放して二人同時にユウナ達を電光石火の速さで横切って人形兵器へと向かった!
「!?」
「な――――」
二人の一瞬の動きを見たユウナが驚き、クルトが絶句したその時リィンとセレーネはそれぞれ左右から袈裟斬りを放って一撃で人形兵器を撃破した!
「ふう……」
「間一髪でしたが、間に合いましたわね……」
「す、凄い……」
「い、今のは……」
それぞれ解放した”力”を抑えたリィンとセレーネをユウナとクルトは呆けた表情で見つめ
「……撃破後の警戒を怠り、更にサポートが遅れてしまい、申し訳ありませんでした。」
アルティナは二人に近づいて申し訳なさそうな表情で謝罪をした。
「ふふっ、気にしないでください。わたくし達は”教官”として当然の事をしたまでだ。」
「ああ。それに遅れたと言っても、咄嗟にサポートしようとしていた――――って。」
セレーネと共にアルティナに慰めの言葉を言いかけたリィンだったが、自分をジッと見つめているユウナとクルトの視線に気づいた。
「リィン、教官…………」
「…………………」
「はは…………まあ、病気とは違うがちょっと特殊な”体質”でね。気味悪いかもしれないが……極力、見せるつもりはないからどうか我慢してもらえないか?」
「が、我慢って……!そんな話じゃないでしょう!?今のだって、あたしたちを助けるためじゃないですか……!」
「……危ない所をありがとうございました。その、もしかして――――………」
苦笑しているリィンの言葉に対してユウナは真剣な表情で反論し、クルトは感謝の言葉を述べた後リィンにある事を訊ねようとしたが、すぐに訊ねるのをやめて黙り込んだ。
「えっと……セレーネ教官もリィン教官みたいに凄い動きをしましたけど、もしかしてセレーネ教官もリィン教官と同じ……?」
「いえ、皆さんもご存知のようにわたくしは”竜”ですから、魔力を瞬時に
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